「知ってほしい」が止められない
実那子さんと彼氏は共通の友人を通じて知り合っており、別れた後もその友人を通して様子を垣間見ることができました。
自分と付き合っている頃と変わらず仕事に尽くしていること、週末は独身の男友達と出かけていることなど、そして新しい彼女が2ヶ月経っても登場しないことに、実那子さんは安心していたといいます。
「私に疲れて別れたのなら、別の人とすぐに付き合ったりするのかも、とすごく怖かったです。
でも、友達が言うにはそんな気配はないらしくて、やり直すことも考えてもらえるかも、と会いたい気持ちが湧いてきましたね」
元彼に指摘された「依存」について、自分が求める在り方を押し付けることが間違いの根本なのだと気がついた実那子さんは、これからは男性の気持ちを尊重する姿勢を知ったことを、伝えたかったといいます。
「LINEのやり取りとか細かいこともそうなのですが、好きな気持ちの証明のように私への対応を当たり前にするのが、彼にとっては苦しかったのだと思います。
それはおかしいと気がついたこと、あなたを大切にしていなかったことを反省したと、知ってほしかったです」
新しい彼女ができる前に、変わった私を見てもらいたい、自分との復縁を考えてほしい。
実那子さんの焦りは「今の自分を知ってほしい」気持ちが強く、友人を通して会うことも考えましたが、「そこまですると向こうが引くかもよ」と返されて落ち込んだそうです。
「いま思えば、友達のこの言葉が正しかったです。復縁に必死になる自分を彼がどう思うかって、考えていませんでした」
LINEも電話もブロックされていた実那子さんは、自分からは連絡を取る手段がないせいでいっそうに焦り、「どうすれば自然に彼と接触できるか」ばかり思いを巡らせるようになります。