もはや定番!? 骨なしチキンの「辛い系」フレーバーも食べ比べ

さて、ここまでセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの骨なしチキンのレギュラータイプの食べ比べをしましたが、実は各社の骨なしチキンには、さまざまな派生フレーバーが存在しています。

たとえば『ファミチキ』であればこれまでになんと15種もの派生フレーバー、期間限定フレーバーが登場しているようですが、ここでは各社ともに「準レギュラー化しているのでは?」とも思える「辛い系」の骨なしチキンのレビューもしてみます。

左上から時計回りに『ななチキ 辛ペーニョ』(セブン-イレブン)240円(税込)、『Lチキ レッド』(ローソン)230円(税込)、『ファミチキ(麻辣味)』(ファミリーマート)185円(税込)

見た目的にはセブン-イレブンの『ななチキ 辛ペーニョ』が一番デフォルト感を醸し出していますが、実際に口にすると、結構な尖った辛さ。レギュラーの『ななチキ』のやや上品にも感じる印象は消え、かなりパンチのある味わいです。

ただし、これはこれでアリ。上品な『ななチキ』との差別化を欲するときにはチョイスべき一品と言ってよいでしょう。

そして、『Lチキ レッド』は、3社の「辛い系」の中では比較的マイルドで、全体のバランスを重視しているように思いました。

レギュラーの『からあげクン』に対する『からあげクン レッド』との対比がそのまま『Lチキ』にも反映されているよう印象です。

そして、『ファミチキ(麻辣味)』は、一口目ではさほど感じない辛さが、後からジワジワと追いかけてくる印象。『ななチキ 辛ペーニョ』の一口目からの辛さのインパクトとは対照的です。

しかし、この味わい、まだまだ寒い季節に軽く体を温めたいときには持ってこいで、これまたマストで食べてほしい一品だと思いました。

高値であっさりのセブンに対し、ローソンとファミマ2社が個性で競い合う?

というわけでここまでコンビニ3社の骨なしチキンを食べ比べしたわけですが、まずセブン-イレブンの『ななチキ』は他の2社とは確実に一線を引いている印象で、レギュラーは上品で、派生フレーバーはわかりやすい味付けをしているように思いました。

ただ、3社の中では一番高い点で言うと、他の2社と同等の価格だとより良いのに……というのも正直な感想でした。

他方、ローソンの『Lチキ』は『からあげクン』の知見が、骨なしチキンにも存分に生かされているであろう印象で全体のバランスを崩さない味の設計に好印象。筆者個人的には『Lチキ』が一番良いなと思いました。

そして、骨なしチキンの雄、ファミリーマートの『ファミチキ』は、全体的に強いパンチで生活者をヤミツキにする印象で「さすが!」と思いました。今後もさまざまな派生フレーバーが出てくるでしょうが、その挑戦的な味わいに期待大です。

さて、あなたはどのコンビニの骨なしチキンが気になりましたでしょうか。ぜひあなたにピッタリの骨なしチキンを見つけて味わってみてくださいね。

 

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・デコ有限会社を設立。 出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタテインメント、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある。