恋愛で「動く」ことが正解なの?
好きな人に対して積極的に行動を起こせる自分は理想ではあるけれど、それでは「動く」ことが何でも正解なのかというと、すべてがそうとは限りません。
自分と等しく相手にも感情があって、身を置く現実が違えば自分とは別の状況がその人にはあります。
自分が大丈夫と思ったタイミングが、相手にとっては忙しくてとても対応できるときじゃなかった、なんてすれ違いは避けたいですよね。
何かをするのであれば、それをきちんと受け止めてもらえる相手の状態が必要であって、それを考えてから動くのが「慎重さ」です。
「あの人に今LINEを送っても大丈夫かどうか」は自分で決めることではなく、相手に確認して初めてOKかどうかがわかります。
臆病な人は相手にとって悪い存在になる自分が怖いため、一方的にメッセージを送りつけて困らせるより相手の状況をまず知りたいと思うはずです。
その「確認」ができるかどうかが相手との仲を深める分かれ目ですが、臆病だと「LINEしてもいい?」と尋ねることがすでに怖く、手も気持ちも止まってしまいます。
相手の負担を過度に重く想像するというか、自分に関わる手間をすべて悪いものとするのですね。
そうではなく、「いま話せるかどうかを先に尋ねるのは相手を尊重することなのだ」と意識することが、ふたりの関係を大切に思う自分を知る一歩です。
慎重に相手の状態を探る、気持ちを伝えていいかどうかを考える、それは自分の状態にむやみに相手を付き合わせない大切な「堪え」ですよね。
自分の行動に自信を持つためには、臆病さから生まれる「慎重さ」が自分にはあるのだと、客観的に知ることが大切です。