「心のレベル」が同じ人
どんな人と居心地のいいつながりを築けるかといえば、「心のレベルが同じ」というのもひとつの答えになります。
レベルとは「心の成長の幅」のことで、ものの考え方や価値観、他人に対する態度などが同じ人だと、違いや差を意識することが少ないのですね。
これを「当たり前のことでは」と言う人もいますが、考え方や価値観などは表面的な振る舞いだけで本音を知ることは難しく、ある程度の信頼関係がないと「この人はこうなのだ」と実感する機会がありません。
自分と同じ考え方だと思っていたのに、ピンチのときにこちらを悪し様に責めたり自分だけ助かるような選択をしたりするのを見れば、ショックを受けるし「自分は人を見る目がないのだ」と落ち込みますよね。
「心のレベルが同じ」人は、どんな瞬間でも自分と近い選択をします。
それは、これまでの生き方や経験で得たものが自分と似た感覚であることで、「心の成長の幅」が等しいのですね。
「人は同じレベルの人としか付き合えない」とよくいいますが、外的なステータスのことではなく、心の成長が同じレベルの人だと一緒に過ごすなかで違和感を覚えないということです。
「上下」や「差」を感じないで済むのは、その人の外面ではなく内面での相性がいいから。
本心や本音を素直に伝えられる、意見が違うときも互いの気持ちを正直に口にできる、一緒に乗り越えていけることに、外的な要因は関係ありません。
どんな状況を生きていても、「心のレベルが同じ人」なら居心地のいいつながりを楽しんでいられます。
リラックスできる関係には、互いに振り回されない穏やかさがあるのですね。