食べ方は人それぞれ。とはいえ、ホットケーキの半分にシロップをかけて、残り半分にフルーツクリームをのせて食べる人が多いそうだ。

【ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】 フルーツクリームをそえてもおいしかった。正直ハマりました。まじヤバい

シロップもいいけど、フルーツクリームで食べたほうが味わいが豊かだった。

いろいろなフルーツが入っているので甘かったり、ちょっと酸味があったり、食感も豊かでおいしかった。

コーヒーと一緒に食べるホットケーキが最高だった

ホットケーキにザラザラ感を感じた。けっして不快ではなく、あまり出会ったことがない食感だった。

じつは、今回取材させていた千葉の店でも蒲田の店でもホットケーキを食べているとき、同じようなザラザラ感を感じていた。

この舌ざわりは、どこに由来するのだろうか。

「熱伝導率がいい銅板で焼いたことで、生地に含まれる糖分が固まったのだと思います」

【ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】 万惣ではガス式の銅板を使っていたが、フルフル赤坂店では電気式を導入

そしてもうひとつ。

フワフワで、歯ごたえがないホットケーキが多い。ところが、フルフル赤坂のはしっかりとした歯ごたえがあった。

「ちょっと硬い感じがするかもしれませんね。歯ごたえがあるのが、うちのホットケーキの特徴です」

しっかりとした歯ごたえも、銅板で焼くことで生じるのかもしれない。

【ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】 ホットケーキにはコーヒーもいいし、ミックスジュースも人気だそうです

ホットケーキに合う飲み物を教えてもらった。

「ホットケーキが甘いので、コーヒー(ドリンクセットでプラス400円)をおすすめしています。ミルクを入れる方もお見えですが、大半の方がブラックで飲まれます」

ホットケーキを食べながらコーヒーをブラックで飲むと、口のなかがリセット。フレッシュな気分でホットケーキをおいしく食べられる。

【ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】 白を貴重にした清潔感あふれる店内

「女性のお客様のなかには、ミックスジュース(ドリンクセットでプラス400円)を頼まれる方もいます」

ワイングラスでの提供なので少量だが、フルーツをウリにしているフルフル赤坂店だけにミックスジュースは大人気。

ショーケースのなかには色とりどりのフルーツサンドが並んでいた。

【ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】 後方の冷蔵庫にはフルーツが。左手のショーケースにはおいしそうなフルーツサンドが並んでいた

「契約農家から届いた果物で作った自家製のフルーツサンドです」

万惣フルーツパーラーの伝統と味を継承するこの店は、ホットケーキだけでなく、フルーツを使った料理もおいしそうだった。

【ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】 店入口の上部にもメニューに描かれているのと同じイラストが飾ってある

ホットケーキパーラーフルフル赤坂店】店舗情報

住所/東京都港区赤坂2-17-52パラッツオ赤坂103

電話/ 03-3583-2425

営業時間/11:00~19:30(LO19:00)、土日祝日11:00~18:30(LO18:00)

定休日/月曜(祝日のときは翌日)

ホットケーキパーラーフルフル梅ヶ丘店(世田谷区松原)もある

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。