肉の王様「牛肉」は、細かく部位が分かれそれぞれの味に個性があるのが特徴。そんな牛肉の、知っているようで知らない「部位」を焼肉店の店主・肉のプロが分かりやすく解説! 今回はホルモン編です。

牛肉の部位全19種【ホルモン編】
 

タン
カシラ
 

(1)タン

言わずと知れた牛の舌。先端は油が少なくさっぱりしているが、根元は脂が多く柔らかい。
柔らかい○●○○○硬い

(2)カシラ

頬の部分の肉で脂肪が多いのが特徴。よく動かす部分のため硬いが旨味は強い。
柔らかい○○●○○硬い

(3)ショクドウ

食道部分だが、赤身肉に近い食感と味わいで脂の感じもほとんどない。
柔らかい●○○○○硬い
 

ウルテ
レバー
 

(4)ウルテ

気管の軟骨にあたる部位。かなり硬いので包丁で切れ目を入れるのが通常。よく焼くこと!
柔らかい○○○○●硬い

(5)レバー

肝臓は栄養が多く濃厚な味わいが特徴。焼き過ぎるとパサパサになるので注意。
柔らかい●○○○○硬い

ハツモト(コリコリ)
ハツ(ココロ)
 

(6)ハツモト(コリコリ)

大動脈の心臓に近い部位。脂は多いが軟骨のようなコリコリとした食感。
柔らかい○○○●○硬い

(7)ハツ(ココロ)

心臓。脂は少なくコリコリした食感が特徴で、刺身でも焼肉でもおいしい。
柔らかい○○○●○硬い

 

シビレ

(8)シビレ

胸腺。柔らかいが脂っぽさは少なく、クリーミィーな食感。焼き加減はお好みでOK。
柔らかい●○○○○硬い

(9)サガリ

横隔膜から垂れ下がった部分。見た目も味も肉に近いため間違いやすいがホルモンの一種。
柔らかい●○○○○硬い

(10)ハラミ

横隔膜の外側の部分。脂がのっており肉に近い味わいのため人気が高いが、これもホルモン。
柔らかい●○○○○硬い

 

ミノ

(11)ミノ

第一胃。弾力のある独特の食感が特徴。新鮮ならレアでも食べられるが、よく焼いたほうがいい。
柔らかい○○○●○硬い

(12)マメ

腎臓。形がそら豆に似ている。独特の香りがあるため、好き嫌いがはっきりと分かれる部位。
柔らかい○○○●○硬い

 

 

ハチノス

(13)ハチノス

第二胃。見た目がハチの巣に似ている。弾力が強く噛みごたえあり。コラーゲンが豊富。
柔らかい○○○○●硬い

センマイ
ギアラ(赤センマイ)
 

(14)センマイ

第三胃。脂は少なめでさっぱりしている。鉄分豊富で黒い。湯むきしたものは白センマイ。
柔らかい○○○●○硬い

(15)ギアラ(赤センマイ)

第四胃。しっかりと焼くと、歯ごたえが強く、濃厚な味わいを楽しめる。
柔らかい○○○○●硬い

 

ヒモ(マルチョウ)
シマチョウ
 

(16)ヒモ(マルチョウ)

小腸。柔らかく脂が多い。火が通りやすいので、焼き加減は軽めがいい。
柔らかい○●○○○硬い

(17)シマチョウ

大腸。適度な脂と歯ごたえが特徴のホルモンの王道。よく焼いて食べるのがコツ。
柔らかい○○●○○硬い

(18)コブクロ

子宮。クセがなくコリコリした歯切れのいい食感が特徴。焼くと少し柔らかくなる。
柔らかい○○○○●硬い

(19)テッポウ

直腸。開くと鉄砲の形に似ている。脂が少なくさっぱりした味わいが特徴。
柔らかい○○○●○硬い

 


部位の名称は店舗によって異なる場合があります。
5段階データは目安です。品種や仕入れ時季によって若干異なります。

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