その他の活用法/気をつけておきたい注意点

ココナッツオイルは酸化に強く、常温保存が可能ですが、雑菌を防ぐ力はそれ自体にはないので(体内に吸収されることで抗・殺菌効果を発揮する)、別の瓶などに少しずつ移して使った方がよいようです。

刺激性が低く、肌の炎症を鎮めて皮膚を柔らかくするので、食べるだけでなく、そのまま肌や髪に塗る、という美容法も提唱されています。

ちなみに、ココナッツオイルの成人1日あたりの推奨摂取量は、大さじ3.5杯程度。初めは強い解毒作用で、皮膚の発疹や吐き気、下痢、疲労感などの不快症状が現われることがあるようです。

しばらくして体が慣れる場合もあるようですが、気になる症状がある場合は一度摂取するのを辞めてお医者さんに相談してみましょう。まずは少量から試してみるのがよいかもしれません。


いきなりココナッツオイルは試しづらい、ということであれば、ココナッツミルクなどのココナッツ製品を試してみるのもよいかもしれません。

最後に、忘れてはならないのが、ココナッツオイルを加熱しても有害なトランス脂肪酸が発生しない、という安全面での利点(※加熱のし過ぎは避けてください)。

そして何より、ココナッツオイル本来の恩恵にあずかるためには、脂質や糖分の多い食品や加工度の高い食品を極力避け、バランスの整った食生活を送るようにすることが大切、ということです。

<参考>
『ココナッツオイル健康法 ~病気にならない 太らない 奇跡の万能油』
ブルース・ファイフ著/三木直子訳(WAVE出版)

 

 

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。