浮気されても彼女に未練。再出発の機会を模索する男たち

2:浮気されて同棲解消。それでも彼女に未練が残る、不甲斐ない営業マン(29歳)

福祉関係の営業職に就くBさん(29歳)は、同棲していた彼女と三か月前に別れて実家に戻りました。

「東京近郊への異動がきっかけで実家を出て、彼女と異動先の近くでアパートを借りて同棲していたんですが、彼女が浮気して大喧嘩になったんです。浮気相手と別れると約束したのに、まだ付き合っていたので彼女を信じられなくなり、別れました」

実家に戻ったものの、片道2時間以上の通勤に嫌気が差したBさんは会社を辞め、転職活動を始めました。

「彼女と暮らしていたアパートの前を毎日通りながら通勤するのもしんどくなって。だからといって別のルートで出社するのも時間がかかるから、くたくたになってしまい、一度リセットするために辞めました」

職種にはこだわりがあったものの、会社への不満も退職の理由でした。

ただ転職活動は苦戦の連続。そんな中、ブロックしたはずの元カノからまたラインで連絡がありました。

「なぜラインが復活したのか、よくわからないのですが、別れてから少し時間が経っていたので、あいさつ程度のやりとりをしました」

それきりのつもりが、一週間に一度、三日に一度、二日に一度、そして毎日ラインがくるようになったそうです。

「ヨリを戻す気はないし、かといってまたラインをブロックする気力もないから放置しておきました。でも彼女はほぼ毎日のようにラインを送ってくるんです。だからたまに返信もしました」

やっと転職先が決まると、元カノがとても喜んでくれたそうです。ブロックする時期かなと思ったものの、ずるずるとそのままにしていたBさん。するといつの間にか毎日ラインをするようになりました。

「新しい彼女でも見つかれば、元カノのことを忘れられるかなと思い、飲み会や交流会に頻繁に顔を出すようになりました」

あるパーティ―で、美容関係の会社で事務をしている2歳年上の女性と、二次会、三次会と話し込んだBさん。

「その日は終電で帰りました。駅も3駅しか離れていないから、近所だったこともずっと一緒にいた理由ですね」

特にデートの約束はしませんでしたが、1か月も経たないうちに、共通の友人のホームパーティーでばったり再会したそうです。

「それから彼女の住んでいる駅前のバーで飲んでいるうちに、終電がなくなってしまいました。タクシーで帰ろうとしたけど、酔った勢いで元カノの話になってしまって」

その流れで女性のマンションで飲むことになったBさん。元カノことをすっかり吐き出してしまうと、一人暮らしの女性の部屋にいることに居心地の悪さを感じ、朝方に急いで帰宅しました。

女性に指一本触れずに早朝の電車を待っている間、「元カレのことをまだ忘れられない」と自分の不甲斐なさにがっくりきたのです。

【結論】浮気されても元カレに未練がある場合は、他の女性と付き合うこともあれば、Bさんのように未練を捨てきれない場合もあります。

一晩一緒にいても何もなかったのは、その女性に対する誠実さより、元カレに対する未練が勝っていたのでしょう。元カノを忘れるには時間がかかりそうです。一晩一緒にいたなら、女性から救ってあげても良かったのに。