3:彼女に浮気をされてメンタルやられ通院。彼女を恨みたくない男性の、辛さを乗り越えた方法(デザイナー、27歳)

大学時代からずっと付き合ってきた同い年の彼女と、2年前から同棲するようになったCさん。大手企業でデザイナーとしての才能も評価されて、仕事も順風満帆でした。

ところが彼女が浮気し、こともあろうか、相手と相手の女性とも同じ大学で、お互いに顔見知り。しかも一軒家で一緒に暮らしていた相手と相手の女性は、Cさんの彼女が相手を略奪したという理由で、同棲を解消したのです。

「相手の男と話し合いました。すると『浮気のつもりが、本気になってしまった』と正直に言いやがるんです。殴ってやろうかと思いましたが、理性で怒りを抑えました」

Cさんは彼女と結婚を前提に同棲していたのでショックが大きかったですが、カノジョと別れる気はなかった。彼女と別れる気はありませんでした。一度の過ちなら許そうと思ったのです。

「彼女を失いたくない気持ちが大きかったんです。でも彼女は『あなたのことは好きだけど、一緒に暮らせない』と言って出て行きました。

それから一人でアパート暮らしをして、浮気相手と付き合っていました。ショックで打ちのめされました。」

Cさんは彼女を失ってしまった喪失感で、仕事中もぼおっとするようになり、さらに不眠症になり、食事も喉を通らなくなったそうです。

「メンタルクリニックに通院して、薬を処方してもらいましたが、睡魔が一日中続くので薬はやめました」

すると心配した友人から、自己啓発セミナーのようなメンタルを改善させる機関を紹介されました。

「失恋も一種の病気なんですよ。セミナーに参加するうちに、これまで泣けなかったことでも、涙を流せるようになりました」

1年ほど通い続け、少しずつ心が癒されていったCさんは、そのセミナーで知り合った女性と付き合い、結婚したそうです。

別れた彼女は、浮気相手とも別れて、別の男性と結婚したと風の便りで知ったとか。苦い青春時代でした。

【結論】浮気されたことだけでなく、愛する女性を失ってしまったショックでメンタルを壊してしまうほど、恋は計り知れない出来事を呼び寄せることもあるのです。

「失恋も一種の病気」と気づいて、愛する人の裏切りと喪失で壊れてしまった心を回復させようとしたのは、Cさんの生きる力が働いたからでしょう。裏切りと喪失から立ち直ることで、新しい人生が始まったと言えます。

【まとめ】
・サレ男たちの深い闇
未練や、喪失の怖さなど、別れられない理由があるから苦しむのです。
・サレ男たちの優しさは紙一重
相手を許すのも優しさですが、別れというリセットを選ぶことも、自分自身に対する優しさかもしれません。

コラムニスト、小説家、ルポライター。2万人以上のワーキングウーマンを取材し、恋愛、婚活、結婚をテーマに執筆。「英語でリッチ!」で第12回ライターズネットワーク大賞受賞。07年10万人に一人の難病を後遺症なしに完治。「生きるを伝える」(テレビ東京)に出演。ブログ:「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪」