覚悟を決めるとお母さんも変わる!?

——具体的にはお母さんをどう助ければいいんでしょうか。

高濱:たとえば、「女の人の話を聞く」という苦手項目に挑戦する(笑)。少なくとも「俺が聞くしかない」と覚悟を決めた時点で、女性は直感的にサッとわかります。「あ、ちょっとお父さんが協力的になった」って。それだけでも違います。

それから、お母さんが外に出ていくことを支援してほしいですね。母親は子供だけを見ていると、閉じて煮詰まってしまうことがある。外に行って仕事をすることで、気持ちをリセットできる。
「俺は甲斐性があるから家にいてほしい」ではなく、仕事でも飲み会でも趣味でも、お母さんがいちばんスッキリするカードを見つけてほしいです。それに時間をとっていかないと、どんどんお母さんはイライラしてしまい、家庭に影響が出ます。

 

悩めるお父さんには「大丈夫」と

高濱:イクメンという言葉は流行り言葉みたいになってるし、方向性としては悪くないんです。「俺たちが手伝わなきゃ」という気持ちから始まった言葉ですから。
でも、「仕事が忙しいのに半分家事しなきゃいけないのか」と、意外と悩んでいる30~40代の会社員の方が多いんです。

そんな方々には、「大丈夫。奥さんを手伝わなきゃと本当に心から思えば、見抜いてくれるのが女性ですよ」と言ってます。
奥さんのサンドバックになるつもりで、「ためずに俺に言いな」って。そして最後はハグする(笑)。そんな気持ちがないと、奥さんも冷たい態度になります(笑)。