子どもの命を奪う卑劣な犯罪が後を絶ちません。幼い子どもが次々と狙われていく現実に、子どもを持つ親であれば決して他人事ではないと思うはず。そうです、明日は我が身なのです。
大切な子どもの命は何物にも代えられないと、出来るものなら子どもを傍でずっと見守りたいと親なら思いますが、共働きの家庭はなかなかそうもいきません。
しかし、このまま何も対策をせずにいたら子どもの命が危ない!ママが働きながら対策はできないのでしょうか。
そこで今回は、ワーママでもできる子どもの防犯対策について調べてみました。実際に防犯対策をしている家庭の事例や、NPO法人、企業が出している防犯サービスを事例にお伝えしたいと思います。
実際に防犯対策をしている家庭は何割?
東京電力エナジーパートナー株式会社が、入学シーズン前の3月に30歳~49歳の300人の男女を対象に「新入学に関するアンケート調査」を実施した結果、約8割のママたちが子どもの小学校入学にあたり防犯面で不安を抱えていることが分かりました。
共働きの家庭は子どもが小学校にあがると親より先に帰宅するという家庭が増えるため、通学途中やお留守番中の防犯が気になる親が多いということです。
しかし、9割超のママたちが「子どもの入学に際して不安はいっぱいだけど、今まで通り働き続けたい!」と思っていることが分かりました。子どもは心配だけど、仕事もやめられないという現実がこの調査結果から分かります。
では実際に、子どものために防犯対策をしている家庭はどれくらいあるのでしょうか。
対策をしている家庭は、驚くことにわずか20%にとどまっており、心配だけど何をしたら良いか分からないまま何も対策をせずにいることが分かりました。
ワーママでもできる子どもの防犯対策!
子どものことは心配だけど、子どもが下校する時間や、習い事に行く時間に自宅に居られないワーママができる防犯対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
1人で帰らせない
学童に行っている時間は安心ですが、お迎えが学童の閉館時間に間に合わないため、やむを得ず子どもを自宅まで1人で帰らせなければならないというケースもあるはず。
お留守番時間を減らすため、学童の閉館時間ギリギリまで子どもを預けたいという気持ちは分かりますが、子どもが狙われないためには極力1人にさせないことです。
学童から1人で帰ることにならないよう、家の方向が同じお友達と同じ時間に帰宅させるため、ママ同士があらかじめ打ち合わせをし、一緒に帰らせるよう対策をとっているママもいます。
習い事などの移動は1人でさせず、祖父母やファミサポを頼る
習い事などで、子どもが帰宅後に外出をするというケースもあります。近くにおじいちゃんやおばあちゃんが住んでいる場合は送迎をお願いするというのも1つの手です。祖父母であればママも安心ですし、さらには祖父母の健康維持にもつながり一石二鳥にもなります。
では近くに祖父母がいない場合はどうすれば良いのでしょうか。その場合、お金はかかりますが、ファミリーサポートを利用するというのも1つの手です。ママが信頼できる援助会員さんを探しておき、送迎をお願いすれば、子どもの安全と親の安心が得られます。
背に腹は代えられないという言葉がありますが、まさにそれであり、子どもの大切な命を守るためであれば安いものです。