<テレアポ>
自宅の電話や携帯電話を使い、電話によるアプローチを行います。新規営業からインバウンド営業まで、その種類は様々です。資料送付や訪問などには企業内の営業担当者が対応しますので、在宅ワーカーはアプローチの内容・結果を報告することが仕事です。
ただし、商品知識のレクチャーなどで、事前あるいは定期的に依頼元の会社へ足を運ぶこともあるでしょう。また、電話とはいえコミュニケーションを取る仕事のため、面接選考や研修を経てから取り組む場合もあります。実務は在宅ですが、外へ出向くことがある旨はあらかじめ理解しておきましょう。
報酬については、時給計算と件数計算とがあります。時給計算の場合には、900~1200円/時程度が中心です。件数計算の場合は、繋がった件数で30~60円/件程度。さらにアポイントや資料請求に至ると、1件1000円など別途インセンティブが加わるような仕組みが中心となっています。その他、成約のみ報酬対象とするなど様々ですので、報酬形態についてはあらかじめ確認が必要でしょう。
<翻訳>
英語力のある方ならば、翻訳業務もお勧めです。実務経験がなくとも、英語力を示すことができれば仕事を受けられる可能性はあるでしょう。例えばTOEICスコアが高い、あるいは外資系企業などで実務上の英語使用経験があるといった情報は、強い武器となります。
さらに、専門的な知識があると、仕事の幅は広がります。例えば医療やITなど専門用語が出てくる場合には、一般的な翻訳家ですと訳文に誤りが生じる場合があるためです。また、和訳と英訳ですと、英訳のみ対応できないという翻訳家も少なくありません。できれば、双方に対応できるよう英語力を磨いておくと良いでしょう。
報酬は翻訳対象となる文面の内容により異なりますが、400字で4000~7000円程度が中心になります。
<イラストレーター、デザイナー>
イラスト制作やWebデザイン、DTPなどに対応できる方は、在宅でも多くの仕事を得ることができるでしょう。たとえ実績がなくとも、クラウドソーシングサイトでコンペに参加するなど、実績作りの場はあります。経験値より、むしろ実際に制作物を見たうえでのクオリティが重視されます。
イラストについては、クライアントのイメージとご自身のイラストの特徴とが、上手くマッチすることが大切です。誰かの真似をするのではなく、自分独自のタッチを重視しながら、風景や人物など得意領域を見つけていくと良いかもしれません。
報酬は様々ですが、簡単なイラスト制作で数千円、難しいものでは1枚2~3万円を超えることもあります。また、Webデザインであればページ数により総額が異なりますが、1つの案件で数十万円の収入になることも少なくありません。さらに、コーディングやSEO対策など、Web制作周辺のスキルまで身に付けておけば、より業務の幅を広げていけるでしょう。
まとめ
これらは、よくフリーランス募集などでも見られる代表的な仕事です。中には、「これと言って経験が無い」という方でも、取り組めそうなものがあるのではないでしょうか。
もちろんこの他にも、エンジニアやカメラマン、経理など、実は在宅でもこれまでと同様の仕事ができる機会も少なくありません。「子育てがあるから、キャリアを捨てなければいけない」と考えるのは、ちょっと待ってみても良いのではないでしょうか。
さらに、例えば経験業界におけるアドバイザーやコンサルティングを行うということもあります。企業に所属して過去と同じ実務に対応することができなくても、在宅でその経験・スキル、あるいは資格を活かして働ける仕事は、少なくないのです。
過去に多くの時間を費やして働いた経験は、自分が想像しているよりもずっと大きな価値を持っているかもしれません。新しいキャリアへの道を、是非とも見つけてみてください。