継続することによってレベルアップが可能なランニング。さらなるレベルアップに向けて、ランニングフォームなどの改善に取り組んでいるランナーは多いでしょう。
しかし自分がどのように走っているのか、その実態を把握することは容易ではありません。そのため、中には動画を撮影してランニングフォームを確認したり、パーソナルトレーナーからアドバイスを受けたりする方も多く見られます。
そんな方々にとって朗報となるかもしれないのが、7月21日(火)に発表されたアシックスのスマートシューズ「EVORIDE ORPHE」。ソール部にセンサーが埋め込まれ、これを履いて走ることでランニングデータが可視化されます。
■no new folk studioとの共同開発
EVORIDE ORPHEは、スマートシューズ「ORPHE TRACK」を開発・販売するno new folk studio(以下、NFF)との共同開発で誕生しました。
アシックスは独自のアンケート調査を行い、その結果からランナーが自身に適した、よりパーソナルな製品やトレーニング方法を求めている傾向が明確に。その解決策としてスマートシューズに着目し、NFFの持つセンシングソリューションの知見に魅力を感じたと言います。
NFFには「ORPHE TRACK」等の開発・販売を通じて培ってきたスマートシューズに関する知見、そしてデバイスやアプリケーションの開発技術があります。これに対しアシックスにはスポーツ工学の知見とシューズの製造技術、そして一般からアスリートまで1,000人以上に及ぶランナーのデータが。
これらを融合することで、シューズとして優れた性能を持ちながら、より詳細なランニングデータが得られる「EVORIDE ORPHE」の開発に至っています。
■走りやすさにも妥協がないシューズ
EVORIDE ORPHEはソールに「Flyte Foam」を採用。単にランニングデータを取得するギアとしてではなく、トレーニングからレースにも活用できる“走りやすさ”も兼ね備えています。
実際に履いてみましたが、程よいクッション性が着地時の安定感を生み出し、しっかり着地反発を推進力へと変換しやすい印象です。
また、つま先部分はソールが薄く上がっているため、意識しなくても自然な足運びが行えます。これは、やはりアシックスのシューズ製造技術があればこそ実現したものでしょう。立位から軽く前傾姿勢を取るだけででも、身体が前に進もうとします。
カラーはブラックとホワイトの2種類。いずれもゴールドが差し色に用いられており、ファッション性の高さも感じました。