新宿は僕の体を欲しがって気付けば人に跨っている――ヤクザにならないためにホストになった、足立区生まれの少年は今、昼と夜の欲望が交差する新宿・歌舞伎町で、寿司を握りながら歌を詠む。ベストセラー「ホスト万葉集」のトップ歌人にして、異色の経歴をもつ大型新人、SHUN氏の珠玉の153首をおさめた初歌集を10月17日、新潮社より刊行します。
新宿・歌舞伎町の寿司屋「へいらっしゃい」大将でホスト、そして歌人。そんなSHUN氏の初の単独歌集『月は綺麗で死んでもいいわ』は、若い世代を中心とした短歌ブームの今、多くの歌集が書店に並ぶ中で、異色の存在といえるかもしれません。
所属するSmappa!グループは、月に1回、選者に俵万智氏、小佐野彈氏らが加わる本格的な歌会を開催しています。そこから生まれた『ホスト万葉集』はベストセラーとなりました。そのトップ歌人であるSHUN氏は、選者からもその才能を激賞され、2022年度角川短歌賞最終候補にも残った実力派です。
なぜホストという職業を選んだのか? と問われて「ヤクザにならないため」と即答したSHUN氏。俵万智氏にも激賞された、唯一無二の歌い手が詠む異色の世界を、多くの方に楽しんでいただければ幸いです。
冷えてゆくプールサイドで「丸ノ内サディスティック」を聴く昼休み
午前五時煙草を咥えベランダへ隣の家の朝食は鯖
きらきらの白エビ重ね少量の藻塩くらいで十分な愛
■ 俵万智さんからの推薦コメントが到着!
「トゲだらけの人生を薔薇にする、それがSHUNの短歌」
■ 書籍内容紹介
ゆうだちに傘をたたんで空を見る何してんだろ、睫毛がうざい──ヤクザにならないためにホストになった。そして今、色と欲が交差する歌舞伎町で、寿司を握りながら歌を詠む。異色の大型歌人、デビュー歌集153首!
(C)新潮社写真部
■ 著者紹介
SHUN(しゅん)
ホスト。寿司屋「へいらっしゃい」大将。歌人。
1987年生まれ。東京都足立区出身。下町のホストクラブで修業を積み、18歳で歌舞伎町にやってきた。Sumappa!Group本店代表などを務め、現在は寿司屋「へいらっしゃい」大将。2022年度角川短歌賞最終候補。俵万智、野口あや子、小佐野彈の元で短歌を学び続けている。月1回開催される「ホスト歌会」が生きがいである。
■ 書籍データ
【タイトル】歌集 月は綺麗で死んでもいいわ
【著者名】SHUN
【発売日】2024年10月17日
【造本】四六判ソフトカバー 128頁
【定価】1815円
【ISBN】978-4-10-355871-2
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355871/
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