10)「最後尾札」は周りに見えるように持つ

反対にコミケならではのことといえば、列の最後尾に並んだときに持つ「最後尾札」があります。

その名の通り列の最後尾を示す札ですが、スタッフさんがいない場合は列の最後尾に並んだ人が持つことになります。つまり、バケツリレーの要領で新しい人が来たら札を渡して行くわけですね。列に並んだときにこの最後尾札を手渡されたら、周りから文字が見えるように持ち、次の人が来たら渡しましょう。

 

 11)写真撮影は必ず許可をもらってから

被写体個人が識別できるような撮影をする場合、必ず相手の許可が必要です。それは相手がコスプレイヤーさんであっても同じこと。撮影許可をもらった=ウェブなどにアップしていいということにはならないので、ネットなどにアップする予定がある場合はその点も合わせて確認しましょう。周囲には写真に写りたくない人もいるので、撮影の際には配慮して下さい。

また、脚立や三脚の使用は基本的に禁止。三脚を使用して撮影したい場合は、東館のトラックヤードなど三脚の使用が許可されているエリアに移動して行いましょう。

 

12)注意事項は必読! カタログはできるだけ購入する

コミケは基本的に入場料無料。ですが、できるだけ購入しておきたいのが主催者が発行するカタログです。カタログには約3万5,000サークル分の簡単な紹介や配置場所、会場案内図などが掲載されています。あらかじめ目当てのサークルがどこにあるのかチェックし、会場をどのように回るかルートをシミュレートしておくと、当日随分と楽になります。

そして何より重要なのが、「徹夜はNG」、「会場内のダッシュは禁止」といった禁止事項や、「救護室の場所」、「待機列の並び方」などの情報が載っている諸注意のページです。公式も読んでからの参加を推奨しているので、自分が会場で困らないためにも、周囲の人に迷惑をかけないためにも必ず一読しておきましょう。

カタログは冊子版とDVD-ROM版、コミケWebカタログ版があり、冊子版とDVD-ROM版は全国のアニメイトや大型書店、当日の会場などで購入できます。事前購入で2,500円、当日会場で購入すると2,000円ですが、参加費だと思って事前に購入し読んでおきましょう。

 

 

さまざまな注意点を書きましたが、あまり「こうしなければならない」とぴりぴりするのではなく、カタログの諸注意を留意したうえで「みんなが嫌な思いをせずに過ごすにはどうすればいいか」を考えて行動すればOKです。コミケ名物でもある個性豊かなコミケスタッフさんたちが、案内や誘導をしてくれるので、指示に従って焦らず行動しましょう。

エディトル所属の編集者/ライター。スマホ、SNS、パソコン関連の雑誌やムックの制作を担当しており、特にスマホ関連のガジェットにアンテナを張っている。猫と昼寝とサブカルが好き。