タッチパネルにペンでお絵描き
まず気付いたのが、説明が実に簡潔でシンプルなこと。子供達が飽きず、聞いたことをすぐに実行できる最適の長さともいえます。実は、この簡単な説明には、ビスケット塾ならではのこだわりがあったのです。
教えすぎないことが大切
5歳になる息子は2歳からiPadを操り、デジタル機器の操作にはかなり長けています。が、絵を描くのは苦手……。大丈夫かな、と心配していましたが、ちょっと悩みつつも、大好きなクラゲの絵を描きだしました。
周りの子供やお母さん・お父さんもそれぞれ好きな絵を描いています。
何点か描いたところで、再び先生の説明タイムです。今度は絵を大きくする方法を教わりました。次に絵をぐるぐると回転させる方法……と、少しずつパソコンでできることが増えていきます。
と、ここで躓く息子。線の太さを変える方法がわからないようです。……そういえば、先生の説明には、色の替え方や線の太さの変更など、基本的な操作方法はほとんどなかったなぁ。
『ビスケット』はメニューにほとんど文字がない直感的なインターフェースなので、大人ならほとんど迷わず操作ができそうですが、子供だとまだ迷う部分もありそうです。
「線の太さはね……」と教えようとしたとき、後ろから先生のストップがかかりました。
「できるだけ手を出さず、子供たちに考えさせてあげてください」と。
この試行錯誤こそが、ここでの勉強での一貫なのです。最初に感じた「シンプルな説明」の意図はここにあったのです。
それでも迷ったときは、ある程度の助け舟を出し、子供が嫌にならないよう工夫もされています。ついつい、手や口を出して教え過ぎてしまう私としては、非常に耳の痛い言葉。もっとどーんと構えて、子供を見守りたいものです。