みんなの絵が作品になった!
絵ができあがったら、新規で新しい絵をどんどん描いていきます。古い絵は自動的に先生のパソコンへ送られ、みんなの絵が最終的にはひとつの大きな作品となるのです。
開始から1時間ほど。ついに作品が完成! 子供4人と大人4人、8人による共同制作です。
プロジェクターで壁に大きく画面を映し、できあがった作品を鑑賞します。こうして見るとおもしろい!
絵の上手い下手に関係なく、みんなの個性が詰まった、ひとつとして同じもののない絵が次々と映し出されていきます。子供たちは自分の作品が出ると「あ、ぼくの!」とうれしそうに叫んでいます。
休憩をはさんで、後半はテーマを決めて、再び作品作り。今回のテーマは、『そら』と『おかしのくに』の2つ。好きな方を選び、それぞれ絵を描いていきます。女の子には『おかしのくに』が人気でした。
子供たちが絵を描いている間、保護者どうしで話をしました。参加者の環境やパソコン歴、デジタルガジェットの関わり方は、実に様々。
我が家のように、仕事柄どっぷりとデジタルに浸かっている家庭もあれば、逆に一切デジタルガジェットにふれていないという家庭も。
でも、今回に限っていえば、パソコンやスマホ/タブレットの経験からくる差異は、子供たちにはまったく感じませんでした。『ビスケット』の操作自体が簡単なこと、子供ならではの柔軟性もあると思います。どの子も最後までビスケットを楽しんでいました。
大切なのはプログラミングの思考
この講座に参加したからといって、即プログラミングが組めるわけではありません。ビスケット塾の最大の目的は、「コンピューターの本質(プログラミング)に触れる体験を通して、情報化社会で生きるための力(創造する力、科学的な思考、問題解決力)を育む」ことです。
子供たちは、自分が「プログラミングをしている」という自覚はありません。
ただ、楽しんで絵を描き、大きくしたり回転させて遊んでいます。気付かないうちに、何もないところからひとつの形を生みだし、自由な発想でその形を仕上げていくことを学んでいたのです。
親としても学ぶこと・気付くことがあり、家ではできない新しい体験ができました。