眠りやすい寝室環境を作るには?
この6つのチェックポイントのうち、気になるものがあったら、ぜひすぐにでも対策をはじめましょう。それぞれのポイントにおいて、杉原さんに眠りやすい寝室環境を作るコツを教えていただきました。
1.音
杉原「眠りやすくするには、図書館と同じくらいの静けさ(40dB以下)が理想です。外の音が気になる場合は、雨戸、二重サッシ、厚手のカーテンなどで、静かな環境を作る工夫を。ただ、寝入るときに静かすぎるとかえって緊張してしまうこともあります。お気に入りの音楽を聞いてリラックスすることもおすすめです」
2.色彩
杉原「寝室におすすめのカラーは、ベージュ系、グレー系、ブラウン系などの落ち着いた色です。夏場は涼しく爽やかなブルー系がいいですね。淡いピンクは優しい雰囲気になります」
3.光
杉原「寝室の明るさは30ルクス以下にしましょう。ルクスは照度の単位のことで、壁や机などの光を受ける表面の明るさを指します。電球や照明器具に示してあることがありますので確認してみてください。感覚で言えば、ほの暗く、何かが見える程度の明かりが理想です」
4.温度と湿度
杉原「温度と湿度は、夏25°C、冬15°C、湿度は50%程度が目安です。寝室でエアコンを使用する際は、就寝1時間後、起床1時間前にタイマーをセットしましょう。一晩中、つけっぱなしにすると乾燥し、肌荒れや風邪の原因にもなるので要注意です」
5.広さ
杉原「敷布団を床に敷いて寝る場合は、最低4.5畳から6畳くらいの広さが必要で、ベッドであればシングルで6畳くらい、ツインで10畳くらいは必要です。
敷布団もベッドも足元の風通しを考えてスペースを取るようにするといいでしょう。広さは生活している環境によるため、改善するのはなかなかむずかしいですが、家具を減らすなどすると広く感じやすくなります」
6.香り
杉原「香りは自律神経のバランスを整え、リラックス効果を高めてくれるので、寝る前にアロマやノンカフェインのハーブティーなどほのかな香りを取り入れてもいいでしょう。就寝時におすすめの香りは、リラックスを促すラベンダー、オレンジスイート、ローズ、カモミールなどです」
意外と盲点になりがちな寝室環境のこと。思い当たることを色々と試してみて、工夫してみてはいかがでしょうか。