食事中は「ゆるく」「前向きに」

大切なのは、心を食卓に向けること。とはいえ、子どもに注意が向きすぎてしまう状況にも少々問題が…。

「一緒に食べている時に、急かされていると感じると、精神的にはマイナスです。また、食事中に怒られてばかりだったり、威圧感のある食卓だと、『1人で食べたほうがいい』と考える子になってしまいます。
ゆるゆるした、温かい雰囲気が一番。好き嫌いがあっても、代わりの何かで栄養を補えばいい、とおおらかに考えましょう。
大人でも好き嫌いはありますよね? 私も実は牡蠣が苦手だったりしますし…。それに子どもって、あるとき突然、今まで嫌いだったものが『あれ?食べられるようになってる!』って、ビックリさせられることもあるんですよ」

子どものためを思って手間暇かけて作った料理。食べてくれないと、母親としては大いにガッカリ。でも、そこはあえて軽く受け流し、長い目で見て「食べられたら褒める」に徹する。プレッシャーを与えることなく、力を抜いてあげるようにした方がよいようです。

「ただし、気をつけたいことがあります」と松成さん。それは、「パパ、それ嫌いなんだよね…」というような、周囲の何気ないネガティブ発言。「家族が嫌がっているものを、子どもが進んで食べるか?ということです(笑)どうしても、その食べ物に悪いイメージがついてしまいますよね」

周囲の心ない言動にママ困惑、という場面はよくあることかもしれません。子どもにマイナスの影響を与えるような発言は控えるルールを導入した方がよいでしょう。あるいは、そんな“ウッカリ発言”の当事者の方には、嫌いな食べ物をがんばって食べてもらい、苦手を克服する姿を子どもに見せるようにするとよいかもしれませんね。

パパが勝手にTVをつけてしまう、というのも困りもの。やはり、子どもはTVがついていると、ひじをついて食べたり、箸が止まってしまったり、ボロボロごはんをこぼしたり。母は何かと子どもに注意したくなってしまいます。
食事中の環境を見直し、周囲にも協力をお願いしたいところです。

また、小学生の食事内容については、次のような助言をいただきました。