習い事がある日の「塾食」は2回に分けて

「塾に行く前には、腹持ちのよいおにぎりなど、炭水化物を中心に。
塾から帰ってきたら、脂の多くない肉や魚、卵などのタンパク質や、煮野菜など、あっさりめのものを食べさせるとよいでしょう。必要な栄養を2回に分けて摂るイメージです」

 

「あまり食べてくれない」「食べ過ぎる」、食事量はどうすれば?

・食の細い子
「必要な栄養を満たしていれば大丈夫ですが、足りていないと、ストレスや風邪などに対する抵抗が弱くなってしまいます。食が進まない子どもには、体力をつけさせるという意味でも、食べさせる工夫が必要かもしれません」

・肥満傾向の子
「食べさせない、というのはストレスがかかるのでNG。背がまだ伸びるようであれば、現状の体重を維持させるようにします。背が伸びない場合は、体重を減らす…、と言いたいところですが、親子で毎日同じものを食べているわけですから、普段の食事内容を見直してみては? そして、親子で一緒に体重計に乗るようにするとよいでしょう」

▼参考:子どもの推定エネルギー必要量(kcal/日)
・6~7歳:男1350~1750 女1250~1650
・8~9歳:男1600~2100 女1500~1900
・10~11歳:男1950~2500 女1850~2350
・12~14歳:男2300~2900 女2150~2700
※出典:厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2015年版)

 

最後に、松成さんの本の中から一節をご紹介します。
「(疲れているときは)惣菜を買ってきたり、冷凍食品をチンしたりしてもいいじゃないですか。そして残したエネルギーは、にこにこと食卓でコミュニケーションをとることに、ぜひ、回してほしいと思います」(『子育てハッピーアドバイス 笑顔いっぱい食育の巻』より)

食事中は、とにかく笑顔。ぜひ、今日から実践してはいかがでしょうか?
 

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。