持ち家は欲しいけれど、ローンは不安・・・と、なかなか購入に踏み切れない人は多いですね。

しかしこのまま賃貸に住み続けるにもリスクがあり、「持ち家」か「賃貸」かの問題には正解がありません。

正解がないだけに、多くの人が悩むものです。

「持ち家」か「賃貸」かで悩む中、「でもやっぱり、一生に一度だからこそこだわりのマイホームが欲しい!」と思う主婦は多いはず。

では、いざ購入に踏み切ったら、いくら借りて、返済期間をどれくらいに設定すれば無理なく返済できるのでしょうか。気になるのは購入者の実態です。

そこで今回は、ローン完済者に対するアンケートを元に、ローンの設定期間はどれくらい?やっぱり繰り上げ返済はするものなの?など、気になる住宅ローンの実態をお伝えします。

気になるローン設定期間・完済期間・購入時の年齢と年収は?

新築や中古、戸建てやマンションなど、マイホームといってもさまざまですが、不動産情報サイトのアットホームが住宅ローンを組んで住宅を購入し完済した子どものいる首都圏(1都3県)在住の既婚男性サラリーマン320名に対し行った「住宅ローン完済の実態調査」によると、平均住宅購入価格は3,911万円でした。

物件を購入する場所や、購入者の年収にもよりますが、一般のサラリーマンが購入できる住宅の価格は3,000万円台から4,000万円台が多くなっています。

ではローンの設定期間はどれくらいが平均なのか気になるところですが、意外にも35年のフルローンを最初から設定する人は少なく、平均は25年でした。

ローンの設定期間が長いほど、毎月のローン返済額は減りますが、35年よりも短く設定している人が多いことから、頑張ってなるべく早く返済したいという購入者の意向が伺えます。

では、ローン設定期間が25年で実際に完済までに掛かった期間はどれくらいでしょうか。

こちらも驚くことに、25年よりさらに短く平均は13.7年となっています。つまり11年から12年も短縮して返済をしていることが分かりました。

3,000万円~4,000万円を13.7年で返済とは驚きですね。「そんなのうちは無理だわ~」と思った人も多いでしょうが、短期間で返済するポイントは「頭金の額」です。今回の調査で平均頭金額は1,439万円となっていることから、ある程度頭金を貯めてから購入に踏み切る人が多いということも分かりました。

もう1つ気になるのが、マイホーム購入時の購入者の年齢と年収についてですが、購入時の平均年齢は37歳、平均年収は787万円となっています。

つまり、37歳で3,900万~4,000万円のマイホームを購入し、13年のローン返済期間を経て50歳で完済している計算になります。

まさに理想的な住宅購入と言えますが、そんなに頭金が作れないと言う人は「節約」や「親からの贈与」なども視野に入れてみてください。