現代の消防から、明治・江戸の歴史までわかる大充実の展示まで

今度は上の階に移動してみましょう。3階には消防隊の装備を着ることが出来る「消防隊に変身!」コーナーや、消防ヘリの屋内展示、模型を使ったショーステージが。あちらこちらと目移りするほどの多彩な展示で、消防車ファンならずとも、大喜び間違いなしです。

4階から5階にかけては、消防の歴史がわかる展示が充実しています。明治時代の蒸気ポンプ式の消防馬車や、木製のはしご車は、自動車の消防車に慣れた現代人から見ると、なんだか新鮮です。

さらには江戸時代の火消し衣装も揃っています。特に、「いろは48組、本所深川16組」のまといが、2分の1サイズで全て並んでいるのは壮観です。

東京を一望できる、見晴らし最高の展望室

色々なところで実機に乗れるのが、消防博物館の特徴です5階から出られる屋上でも、消防ヘリの搭乗体験ができます。6階は企画展示室と映像室。映像室で流れるアニメで、大人も子どもも消防の大切さをしっかり学びましょう。

この消防博物館、館内は飲食禁止なのですが、最上階の展望休憩室では飲食自由。持参したお弁当を食べることが出来ますし、飲み物の自動販売機もあります。

見晴らしは最高で、新宿副都心や六本木ヒルズはもちろんのこと、晴れた日には富士山まで見ることが出来るとか。都会の真ん中にある消防博物館は、多彩な魅力に溢れています。

その3 東京都小平市 『ブリヂストンTODAY』

大人も楽しめる!タイヤとゴムの秘密がいっぱい。  イラスト:Chacco

イチ押しポイント

  • チャンピオンカーやテストカーの実車を間近でじっくり見学できる!
  • 実験形式の展示で、子どもでもタイヤの仕組みと秘密がよくわかる
  • イルカの人口尾びれから、免震ゴム構造まで。ゴムってすごい!

世界的タイヤメーカーの展示は、世界的チャンピオンマシン!

今回最後にご紹介するのは、ちょっと変わり種の施設。西武国分寺線の小川駅から徒歩4分、世界的タイヤメーカー、ブリヂストン東京工場に隣接した「ブリヂストンTODAY」は、日本でもここだけ!というタイヤとゴムの博物館です。

入口から入るとすぐに目に入るのが、モータースポーツコーナー。実際のチャンピオンマシンやテストカーは間近で見ると迫力満点!

展示内容は時期によって変わるようですが、鈴木家がお邪魔した際には、ラッキーなことに佐藤琢磨選手が「インディ500」に優勝した際の車両を見ることが出来ました。

タイヤの種類と仕組みが楽しみながらわかる!子どもも喜ぶ実験コーナー

この博物館には、さまざまなはたらく車や乗り物に使われるタイヤが、わかりやすく展示・紹介されています。

レーシングカー用のタイヤ、タイヤローラー用のタイヤ、飛行機のタイヤ…。用途によって、タイヤはサイズもパターンも全く違うんですね。巨大トラックの原寸大タイヤは、一部だけでも大迫力!

さらにはタイプによる滑りやすさや反発の仕方、空気圧による回転のしやすさなどを、実際に実験できるコーナーもあります。ボタンを押したり、ハンドルを回したりしながら、子どもでもタイヤの仕組みを理解することが出来る仕掛けです。

タイヤだけじゃない!イルカの尾びれから免震構造まで、ゴムの用途は多種多様

2階には、タイヤの製造工程や製造技術の展示が。さらには映画化されるなど話題になった、イルカの人工尾びれの展示も。

地下に降りると、タイヤの技術を応用した実際の免震構造を見学できるスペースがあります。静かな地下空間にたたずむ免震ゴム構造は、なんだか神秘的。鈴木家では、むしろ親が興味津津で見つめていました。

こちらのブリヂストンTODAYは予約不要、そして入場無料です。そうそう、ブリヂストンTODAYを見終わったら、西武戦でおとなりの鷹の台駅まで移動、隣接した小平中央公園で遊ぶというルートもおススメです。のんびりとしたいい公園ですよ!

夏休みは車の博物館ざんまい?たのしい乗り物スポットがいっぱい!

今回ご紹介した以外にも、はたらく車の博物館としては、トラックやバスの展示が充実した日野自動車の「日野オートプラザ」が八王子市にあります。

他にも、東京・京橋には「警察博物館」があります。警察車両展示の中には、パトカーはもちろんのこと、白バイ、白バイの前身「赤バイ」、そして日本警察初めてのヘリコプターがあるそうです。

乗用車の展示が充実した施設としては、東京周辺だとお台場にトヨタ自動車の「MEGA WEB」、横浜駅近くには日産自動車の「グローバル本社ギャラリー」あたりでしょうか。

たくさんありすぎて、どこに行けばいいか、迷ってしまうほどですね。今年の夏休みは、いろいろな自動車ミュージアムを回ってみるのも楽しいかも?