日本の夏は年々暑くなっていますね。35度以上、時には40度近い気温になることもあります。しかも、カラッとした暑さではなく湿気も多いので熱が身体にこもりやすくなります。
どんどん気温が高くなるこれからの季節。怖いのは熱中症です。
特に、自分で体温調整ができない乳幼児は要注意です。小さな子どもは、地面からの照り返しの影響を強く受けますので、大人より危険と言えるのです。
今日は『モンテッソーリ教育で伸びる子を育てる』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴が熱中症についてお話しします。
熱中症とは?
熱中症は、高温多湿な環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態を指します。
日本の夏は、気温だけでなく湿度も高いので、普通に過ごしていても熱中症になるリスクが高いと言えるのです。
屋外だけでなく、室内で何もしていない時でも発症することがあり、場合によっては死亡することもあります。
子どもは自分自身で体調の変化に気づけませんので、よく観察することが大切です。
<熱中症の症状>
・めまいや立ちくらみ 子どもがフラフラしたりしっかり立っていられないなど
・手足のしびれ 物がうまくつかめなかったり、しびれると言い出す
・筋肉のこむらかえり こむらかえりを起こして足が痛いと言い出す
・気分が悪くなる 気持ち悪いとか気分が悪いと言い出す
・頭痛 頭が痛いと言う
・吐き気、嘔吐 吐き気をもよおしたり、実際に嘔吐する
・虚脱感 体がだるいと言ってゴロゴロしだす
・いつもと様子が違う 顔つきや目つきや態度がいつもと違って元気がない
<重症になると>
・返事がおかしい 意識が朦朧としはじめ、言っていることがわからなくなる
・意識消失 完全に気を失った状態で呼びかけても返事がない
・けいれん けいれんを起こす
・身体が熱い 40度以上になることもある