『アントマン&ワスプ』2018年8月31日全国公開 ©Marvel Studios 2018

3. なぜアントマンが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に参戦できなかったかがわかる

アントマンは、1作目『アントマン』のあと、2016年4月29日公開『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場し、個性をたっぷり発揮して、存在感を示しました。

当然、アベンジャーズの面々とは面識があり、特に、共闘したキャプテン・アメリカや、1作目『アントマン』のときから縁のあるファルコンとは、連絡の取り合いが可能な間柄であるはずです。

が、どういうわけか、地球の存亡をかけた戦いであった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に、アントマンは姿を見せませんでした。

アントマンは小さすぎて見えなかったのでは、なんてジョークも出ましたが、これは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』での出来事から地続きとなる事情、そして彼を取り巻く環境が理由。

『アントマン&ワスプ』では、これが完全に明かされます。

4. MUC最高テクノロジー?「量子世界」は必見

「量子」とは、あらゆる物質の材料である「原子」よりも小さい、物理量の最小単位と言われている存在です。

『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前後、MCUで、地球上最高のテクノロジーを持つのは、ヴィブラニウムを産出するワカンダと、天才科学者シュリ(ブラックパンサーの妹)です。

トニー・スターク(アイアンマン)も、ナノ・テクノロジーでスーツを血液中に格納する、という、驚愕の技術力を見せます。

これらに匹敵するか、凌駕するかもしれないのが、アントマンの生みの親、ハンク・ピム博士が専門の、量子テクノロジーです。

量子の難しい振る舞いについては、一切理解しなくても『アントマン&ワスプ』を楽しめます(そもそも、スコット・ラング自身がよくわかっておらず、ハンク・ピム博士とホープに置いてけぼりにされる場面が、映画内でもしばしば登場します)。

が、いったいどういう世界観なのかについては、見て感じておく価値はあります。

また、人類史上まだ誰も見たことのない量子世界を、見事な3DCGで描き出した、驚異の映像世界も必見です。

5. 量子世界に『アベンジャーズ/エンドゲーム』の謎を解く鍵が?

『アントマン&ワスプ』2018年8月31日全国公開 ©Marvel Studios 2018

マーベル・スタジオのすべてを知るほとんど唯一の男、ケヴィン・ファイギは、2018年6月22日に公開された動画「Marvel Studios' Ant-Man and The Wasp | Who is The Wasp? Featurette」の中で、

  • 『アントマン&ワスプ』は『アベンジャーズ4(アベンジャーズ/エンドゲーム)』に直接つながる
  • キャラクターたちは、今後かなり重要になる

という主旨の発言を行っています。

正直なところ、『アントマン&ワスプ』本編を鑑賞し終わったあとでも、アントマンやワスプ、ハンク・ピム博士たちが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でどのような活躍を見せるのか、詳細は一切わかりません。

が、アントマンやワスプの置かれている状況・関係性の変化や、物理学の常識が通用しない量子力学の世界、今までにない新たな能力の登場……などなど、ヒントは無数にちりばめられているように感じます。

『アントマン&ワスプ』の物語を楽しみながら、2019年4月26日公開『アベンジャーズ/エンドゲーム』に想像力を巡らせる。

そんな最高の体験ができるエンターテイメントを、ぜひお見逃しなく。

■『アントマン&ワスプ

2018年8月31日全国公開

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