3. なぜアントマンが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に参戦できなかったかがわかる
アントマンは、1作目『アントマン』のあと、2016年4月29日公開『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場し、個性をたっぷり発揮して、存在感を示しました。
当然、アベンジャーズの面々とは面識があり、特に、共闘したキャプテン・アメリカや、1作目『アントマン』のときから縁のあるファルコンとは、連絡の取り合いが可能な間柄であるはずです。
が、どういうわけか、地球の存亡をかけた戦いであった『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に、アントマンは姿を見せませんでした。
アントマンは小さすぎて見えなかったのでは、なんてジョークも出ましたが、これは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』での出来事から地続きとなる事情、そして彼を取り巻く環境が理由。
『アントマン&ワスプ』では、これが完全に明かされます。
4. MUC最高テクノロジー?「量子世界」は必見
「量子」とは、あらゆる物質の材料である「原子」よりも小さい、物理量の最小単位と言われている存在です。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の前後、MCUで、地球上最高のテクノロジーを持つのは、ヴィブラニウムを産出するワカンダと、天才科学者シュリ(ブラックパンサーの妹)です。
トニー・スターク(アイアンマン)も、ナノ・テクノロジーでスーツを血液中に格納する、という、驚愕の技術力を見せます。
これらに匹敵するか、凌駕するかもしれないのが、アントマンの生みの親、ハンク・ピム博士が専門の、量子テクノロジーです。
量子の難しい振る舞いについては、一切理解しなくても『アントマン&ワスプ』を楽しめます(そもそも、スコット・ラング自身がよくわかっておらず、ハンク・ピム博士とホープに置いてけぼりにされる場面が、映画内でもしばしば登場します)。
が、いったいどういう世界観なのかについては、見て感じておく価値はあります。
また、人類史上まだ誰も見たことのない量子世界を、見事な3DCGで描き出した、驚異の映像世界も必見です。
5. 量子世界に『アベンジャーズ/エンドゲーム』の謎を解く鍵が?
マーベル・スタジオのすべてを知るほとんど唯一の男、ケヴィン・ファイギは、2018年6月22日に公開された動画「Marvel Studios' Ant-Man and The Wasp | Who is The Wasp? Featurette」の中で、
- 『アントマン&ワスプ』は『アベンジャーズ4(アベンジャーズ/エンドゲーム)』に直接つながる
- キャラクターたちは、今後かなり重要になる
という主旨の発言を行っています。
正直なところ、『アントマン&ワスプ』本編を鑑賞し終わったあとでも、アントマンやワスプ、ハンク・ピム博士たちが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でどのような活躍を見せるのか、詳細は一切わかりません。
が、アントマンやワスプの置かれている状況・関係性の変化や、物理学の常識が通用しない量子力学の世界、今までにない新たな能力の登場……などなど、ヒントは無数にちりばめられているように感じます。
『アントマン&ワスプ』の物語を楽しみながら、2019年4月26日公開『アベンジャーズ/エンドゲーム』に想像力を巡らせる。
そんな最高の体験ができるエンターテイメントを、ぜひお見逃しなく。
■『アントマン&ワスプ』
2018年8月31日全国公開