ホタルのネオンから始まる夜『森の音楽会』
ティンカーベルのフロートと一緒に登場する、おおきなイモムシが登場する作品が『森の音楽会』(1937)です。
こちらも『シリー・シンフォニー・シリーズ』から。
パレードに登場するイモムシが主役…というわけではなく、夜の森のカフェに集まったさまざまな虫たちが、美しい音楽ともに歌い踊る作品。
テントウムシやクモなど、身近な虫たちが明るく盛り上がる様子が描かれています。
『ファンタジア』のように音楽が「主」の『シリー・シンフォニー・シリーズ』
ご紹介した『シリー・シンフォニー・シリーズ』は、ミッキーの短編とは少し異なり、音楽がメインの作品です。
ミッキーの短編作品などでは、キャラクターの動きに合わせて効果音や音楽が使われますが、『シリー・シンフォニー・シリーズ』はこの逆。音楽にアニメーションの動きを合わせています。
ある意味、クラシック音楽にまったく新しいイメージとアニメーションを合わせた『ファンタジア』(1940)に近いものを感じるかもしれません。
ちなみに、『シリー・シンフォニー・シリーズ』の音楽は「ハピネス・イズ・ヒア」だけでなく、パークのBGMにも使われています。
トゥーンタウンで時々流れているので耳を傾けてみてくださいね。
また、時期は過ぎてしまいましたが、東京ディズニーシーのハロウィンでスケルトンたちが踊っていた曲、スケルトンダンスのあの曲も、『骸骨の踊り』(1929)の音楽でした。
こちらは『シリー・シンフォニー・シリーズ』の第1作目にあたる作品です。
『シリー・シンフォニー・シリーズ』、実はパークでメジャーな存在なんですね。
『シリー・シンフォニー・シリーズ』は2012年にDVDが発売されています。是非1度見てみてくださいね。