まずは「愛」から
イベントに参加したお母さんに、家庭でも、産まれた日のことやお父さんとのエピソードを会話をするかと聞くと「少しずつ話すことはあるけれど、子どもは忘れてしまいます。こうしてイベントに参加して、産まれた日のことを絵本にすれば、子どもの記憶にも残ると思います」と話していました。
自分が、産まれるまでと産まれたときのことは、自分自身についてですから、興味を持って話を聞くことができます。また、親にとっても、子どもを妊娠してから出産するまでのことなら、思いを込めて話せます。
性教育と捉えると、難しさや恥ずかしさを感じてしまいそうですが、小さな頃から、こういった会話を親子でしていくことで、小学生や中学生になった時に、もっと深く性について話せそうです。
そして、性について話すのに、年齢は関係ないようです。小さな頃から、まず、愛を基礎に、愛し合った結果、妊娠するのだという事実と、異性を性的に傷つけてはいけないと話すことが最初の性教育だと言えます。
今回の取材を通して、私自身が受けた性教育について考えてみると、弟が「女の子のお腹を蹴ってはダメっ」と、母親に怒られていたことを思い出しました。「女の子のお腹の中には赤ちゃんが育つ子宮があるから、ひどいことをしてはいけない」ということですよね。これも性教育のひとつ。
性について話すきっかけは、思っているよりも、身近にあります。
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