肉体的な世話をしてくれているのが本当にママなのか、きっと不安で落ち着かないでしょう。

ですから、赤ちゃんにはどんどん声をかけましょう。目も良く見えず、身体を動かすこともままならない赤ちゃんのうちは、ママの声で安心させてあげましょう。

赤ちゃんはもちろんママの言葉を理解はできません。ですからかけるのはどんな言葉でもいいのです。ただし、明るく爽やかに話しかけてくださいね。

「おはよう」

「お目目覚めたかな?」

「ミルクの時間だよ」

「オムツ汚れちゃったね。替えてあげようね」

これからすること、また今していることを実況中継のように話すといいですよ。そうするとママの育児ストレスも和らぎます。

生後3年間が大切

最近の研究で、人間の個性の大部分は生後3年間に形成されると言われています。

語りかけやスキンシップを与えられずに育った子どもは、脳の重要な部分の発達が遅れがちだという報告もあります。

また、新生児の脳は成人の30%の重さですが、3歳までに70%以上になると言われています。この間に、語りかけやスキンシップなどの様々な刺激を受けて、脳の神経回路のネットワークが形成され、豊かな感情を育んでいくのです。

おしゃべりが得意でないママも、赤ちゃんのうちは頑張っておしゃべりしてくださいね。言葉の発達も早くなりますよ。

赤ちゃんはママのおしゃべりを口答えもせず黙って聞いてくれます。

少なくとも3歳になるまで、ぜひ、おしゃべりで触り魔のママになってください。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」