男性が好感を持つ“自分磨き”何?

続いて、「いいな」と思う自分磨きについて見てみましょう。

4: 本や漫画を読む

「好きな本や漫画にたくさんふれている人は、それだけで自分磨きができていると思います。

何かを読むって心が動かされる行為なので、喜怒哀楽を感じたり、今まで考えなかったことを考えたり、確実に自分の中に変化が生まれますから」(33歳/IT)

仕事に関連する本だけでなく、小説や漫画など心を潤す作品にふれる時間も作りたいもの。

心の動きを実感することで、他者への想像力も生まれ、人間性に磨きがかかります。

5: 目的意識を持った習い事通い

「ただ流行っているから、とりあえず料理できたほうがいいから、とかで習い事をするんじゃなくて、『◯◯を学びたい』という強い目的意識を持って習い事をするのは、素敵な自分磨きだと思います。

昔、友人が『シナリオライティングの技術を学びたい』と、シナリオライター講座に通って、初級、中級、上級とクラスを上げていったんです。

そうやって自分のスキルを磨いていく姿はカッコよかったですね」(29歳/編集)

「◯◯の資格を取りたい」「将来的に◯◯を目指したい」「◯◯の技術を身に着けたい」といった目標を持って習い事に向き合うと、習ったことを吸収しようとする姿勢そのものも変わります。

その真剣度が真の意味で自分を磨くことにつながります。

6: 人としての器を大きくする

「自分磨き=きれいになる、女子力を上げる、みたいに考えている人が多い気がしますが、そうじゃなくて人間力を上げること全般を指すと思うんですよね。

だから人の気持ちを想像できたり、寄り添えたり、心地よくコミュニケーションできたり、みたいな能力を鍛えられている人だと、いいなと思いますよね」(28歳/メーカー)

本当の意味での自分磨きとは、人としての魅力を総合的に上げることを指すのでしょう。

上げる方法は何かに特化するも良し、苦手なことを攻略するのでも良し、好きなことを極めるのでも良し。高めていこう、という意識さえあれば、何でも良いのです。

“自分磨き”と聞くと、どうしても、自分自身の見た目に関することを磨いていくことに傾倒してしまいがち。

しかし、自分は外見のみで形成されているものではありません。

自分磨き――本来の意味を念頭に置いた上でチャレンジし、昨日よりも今日の自分をより良くアップデートしていきたいものですね。

フリー編集者・ライター。岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。