副業禁止でもチャンスあり!
とはいえ、副業(複業)を禁止している会社が多いのが現状です。株式会社リクルートキャリアが、2000社の企業に対して行った調査では、約8割の企業が「副業は禁止している」と回答しています。
それでは、複業禁止の会社に勤務する人にチャンスはないのかというと、工夫次第だと思います。
複業の目的は自分で稼ぐ力つけること。ですから、”経験が積める””スキルが磨ける”機会があれば、無報酬でも良いはず。
このように考えると、NPO法人の運営に協力する、SNSを使い企業のPRを手伝う、報酬は発生しないが、原稿を寄稿してライターの経験を積むなど、選択肢が一気に増えます。
働き方を選ぶ
最近、筆者が行政書士として会社設立手続きや、事業資金融資について銀行担当者の方と話す中で「女性の起業を後押しする、強力な追い風が吹いている」と感じます。働き方を見直し、新たな挑戦をするには絶好のタイミングです。
筆者は”まずは複業”をおすすめしていますが、追い風が吹く今だからこそ、フリーランス(個人事業主)になる、株式会社を設立するというのもひとつの考え方。
その場合、株式会社設立には設立費用がかかるので、フリーランスからスタートし、ある程度の収益が出てから法人化する方法もあります。
費用をかけずにはじめられるフリーランスですが、一方で、仕事の範囲や規模が限られる場合もあります。問題が発生した場合を想定すると、責任を取れるであろう法人に対する信用が高く、フリーランスには大きい仕事を任せにくいというのが現実です。(みなさんも、フリーランスのAさんより、株式会社の代表取締役Aさんの方が、しっかりしたイメージを持ちませんか?)
このように、フリーランス(個人事業主)と株式会社設立、それぞれにメリット、デメリットがあります。どのように働いていきたいのかを出発点に、自分に合った働き方を選んでいきましょう。
いかがでしたか? 何もしないということは、現状維持ではなく後退。今回ご紹介したことを参考に、働き方について考え、行動していきましょう。
<参考>
『小規模企業白書2015』中小企業庁
『兼業・副業に対する企業の意識調査』株式会社リクルートキャリア