日本は地震をはじめ、自然災害の多い国です。

大津波で甚大な被害が出た東日本大震災から7年、熊本地震から2年、その他ゲリラ豪雨による土砂災害なども起きています。

いつ自分が被災者になってもおかしくありませんよね。

自分ひとりならなんとかなるかもしれませんが、ママとなって子どもを持つ今、備えておくものや心構えも違ってくるのではないでしょうか。

備えあれば、憂いなし。『おかあさんと子どものための防災&非常時ごはんブック』を参考に、いざという時落ち着いて行動できるよう、子連れの防災について知っておきましょう!

まず家の中を見直そう

震度7を記録した1995年の阪神・淡路大震災では、亡くなった方の10%相当が「室内家具転倒による圧死」と推定される調査結果があるそうです。その中には、大勢の子どももいたでしょう。

これから学べる教訓は、「子ども部屋、寝室には高さのある家具を置かない」です。

天井から吊るすタイプの照明器具もできれば避けたいところ。

他にも、窓ガラス、テレビ、パソコン、ピアノ、水槽なども、置き場所を見直したり、開き扉ストッパー、飛散防止フィルムなどを活用して、被害を最小にくいとめる努力をしておきましょう。

「地震だ、火を消せ」はもう古い!?

このキャッチフレーズが耳にこびりついていて、地震が来たら、まず火元を確認しなくては、と思い込んでいるママ、ちがいますよ!

今どきのガスは、安全センサーが働くので自動的に止まります。揺れがおさまったら、念のため、ガスの元栓を閉めておけば大丈夫です。

阪神・淡路大震災の時は、冷蔵庫、電子レンジが飛んできたといいます。
大きな揺れを感じたら、とにかくその場から離れ、子どもや自分の頭部を守るのが先です。

外出時に被災したら

天災はいつ来るか、まったく予想がつきませんよね。
たとえば、もしも地下鉄に乗っている時に、子どもを連れていて被災したら、どうすればいいのでしょうか。

誰もが非常口や階段を目がけて殺到します。係員の指示を聞いて冷静に避難できればいいですが、一人の転倒から将棋倒しになり、パニック状態になることも大いに考えられます。

子どもが歩ける年齢なら、とにかく手を離さないこと。もし赤ちゃんなら、一番いいのは、抱っこひもです。ベビーカーで出かける時も、忘れずに持っていたいですね。

ベビーカーは邪魔になるので、いったんその場に置いていくくらいの覚悟で避難しましょう。