ママの体験談「子どもの気持ちがわかるようになった!」
このプログラム、ママたちはどのようにとらえているのでしょうか。我が子にピースフルスクールプログラムを受けさせているママたちの反応を教えていただきました。
金森「導入されている保育園では、保護者会での説明、園だより、保育園の壁に活動を貼るなど、このプログラムを導入していることを説明していますが、家庭ごとに、興味関心には差があります」
そこで、ピースフルスクールプログラムを通して、子どもに変化が起きたエピソードを教えていただきました。
金森「子どもの気持ちがわかるようになったことで、親子の会話が大きく変わったというママがいます。
例えば保育園に迎えに行ったとき、子どもがすねてしまい、なかなか帰ろうとしないことがありました。以前は、そんなときは一方的に叱っていたのだそう。
けれど、あるとき、お子さんから“自分が一番最初にお迎えに来たママを発見したかったのに、他の人が先に見つけてしまったのがとても悲しかった”ことが伝わってきたのだそうです。すると、お友達が『明日はきっと一番に見つけられるよ』と言ってくれました。するとママの対応も変わり、子どもと心の通う会話ができたのだそうです」
子どもが自分の意見や気持ちを表現できるようになる。そのことで、ママが子どもの気持ちをより理解できるようになる。なんだか新鮮な感じがするのはなぜでしょうか。新しい子どもの成長の未来を考える参考になりそうです。
【取材協力】一般財団法人クマヒラセキュリティ財団
未来をよくするために教育に関わる活動を行っており、ピースフルスクールプログラムの紹介・普及活動もその一つ。幼児向け『ピースフルスクールプログラム』は、東洋館出版社より書籍も刊行されている。