社会的に自立できない子供が増えていると言われていますが、わが子が自立できるように親として何をするべきか、深く考え悩んでいるママは意外に多いのではないでしょうか。
可愛さのあまり、何でもやってあげたい気持ちは分かりますが、それをすることにより子どもの自立を阻害してしまうかもしれないということは記事「要注意!「自立できない子」に育ててしまう、ママの“無意識な行動”&予防法」の中でお話をしましたが、子どもの自立のために親として何をするべきなのか。
子どもがさまざまなものに興味を持ち、それぞれの個性に応じた能力を引き出してあげるためのツールが「習い事」ですが、その習い事こそが子どもの成長と自立のために必要だと信じ、忙しい合間をぬって準備や送迎に一生懸命になっているママは多いと思います。
可愛い我が子のために、少しでも可能性を広げてあげたいという思いは、どこの親も同じですから、その気持ちは分からないでもありません。
しかし、現代のママ達が、水泳や英語・ピアノ・学習塾など多種多様な教具にばかり目が行ってしまい、子どもの本当にやりたい、知りたいということに目を向けず、耳を傾けていない事実に気づいていない親が多いのではないかと、イタリアの医師マリアモンテッソーリは言います。
「モンテッソーリ」の教育法は、「子どものやりたい、知りたいというパワーに忠実になる」ということに着目した教育法です。
我が子の自立支援に悩むママがもっと楽に子育てができるよう、今回は『0~6歳のいまをたのしむ モンテッソーリの子育て』を参考に、モンテッソーリの教育法についてお伝えしたいと思います。
まずはじっくり子どもを観察しよう!
社会情勢の変化により共働き世帯が年々増加し、更に教育環境の変化から子どもの教育負担が家庭に重く圧し掛かるようになった現代、ママ達におかれた環境が昔より厳しくなっています。
そんな環境の変化から、ママ達は家事、育児、仕事の1人3役を担わなければならず、自分の時間を削りながら、家族の為に全てを捧げていると言っても過言ではありません。
日々時間に追われる中、子どもの将来の自立支援のためにたっぷり時間を掛けて考えたいと思いながらも実際にはそれが出来ず、悩んでいるママも多いことでしょう。
よく分からないから、とりあえずみんながやっている習い事を我が子にも何となくやらせている家庭は多いのではないでしょうか。
しかし、一度は良かれと思いやらせてみたものの長続きせず、すぐに辞めてしまい、またすぐに新しい習い事を始める、ということを繰り返している子どもをよく見かけますが、なぜそのようになってしまうのか。
答えは簡単、
「子どもにとって興味がないから」です。