モンテッソーリやシュタイナーといった教育用語からアタッチメント、ベビーヨガまで、今や知ってて当たり前とも言える“子育てワード”。トレンドに敏感なママほど知っている用語をご紹介します。
子どもの自主性を重んじる教育ワードとは
近年話題になっている教育法は、子どもの自主性を尊重して自由な発想や感性を育む内容が多いようです。
子どもがのびのびと自ら学習し、自信をもって自ら解決するというプロセスは、大人になってからも重要なスキルになりそうです。
モンテッソーリ教育
イタリアの女性医学博士マリア・モンテッソーリによって開発された教育法。“子供には、自分を育てる力が備わっている”という「自己教育力」の存在が、モンテッソーリ教育の前提となっています。
モンテッソーリ教育を実践する教育施設は「子どもの家」と呼ばれ、「子どもの家」には子供の自発的活動を促す教具が揃っています。教具をはじめ、クラス編成や教師の育成に至るまで、「整えられた環境」が準備されている点が特徴です。
たくさんの教具が用意された環境で、画一的ではない子どもの自主性を伸ばすことを目的としたモンテッソーリ教育は、日本でも取り入れている幼稚園が多いようです。
シュタイナー教育
オーストリア生まれの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱した教育思想・教育実践のことです。
人間の成長段階を7年ごとに分けて考え、0~7歳は「からだ」、7~14歳は「こころ」、14~21歳は「あたま」を育てることが大切で、この順番を守る事が重要になります。教科書は基本的に使わずに、歌や詩、絵などを教育に取り入れるなど全ての教科を芸術的な手法でしえているのが特徴的です。
日本にもシュタイナー教育を行う「シュタイナー学校」があり、なかには小学校から高校まで一貫教育を行う学校もあります。シュタイナー教育の幼稚園や保育園にはテレビやキャラクターがなく、木のおもちゃなどが置いてある独特の空間になっているそうです。
フィンランド教育
国際学力比較調査では、トップクラスの学力を誇るフィンランドの子どもたち。大学まで学費が無料だったり、出産時に国から育児グッズが詰まったパッケージをプレゼントされるなど、子育て支援が充実している印象があります。
ただ暗記をすればいいという詰め込み式ではなく、子どもが自分のために学ぶという自主性を重視しており、16歳になるまでは学年で一斉に行う学力テストもないそうです。留年も当たり前のようにあり、学力到達度が遅い子どものために手厚いサポートがあります。
赤ちゃんとの密なつながりを体感できる育児ワード
子どもとのふれあいを大事にしながら、コミュニケーションやヨガができる育児が人気です。自宅でできるものもありますが、近所に教室があったり公民館などで開かれるサークルがあったりする場合も多いので、気分転換に通ってみるのもいのでは。
アタッチメント育児
アタッチメントとは「愛着関係」という意味の発達心理学用語で、始まりはイギリスの心理学者ジョン・ボウルビィが「アタッチメント理論」として提唱したものです。
日本アタッチメント協会では、子どもが心身ともに健やかに成長するために、また親が親らしく育つためにもアタッチメント育児の重要性を唱えています。
産後の数時間を一緒に過ごすことや赤ちゃんの泣き声やサインには意味があると捉えること、赤ちゃんと同じベッドで寝ること、母乳を与えることなどアタッチメント育児にはいくつかのポイントがありますが、赤ちゃんとたくさん触れることで赤ちゃんへの愛着が増したり気持ちを理解しやすくなったりすることにつながるようです。
赤ちゃんの自己肯定感を養いながらママ、パパのストレスも軽減できるなどうれしい効果も期待できます。
ベビーサイン
ベビーサインとは、まだ上手く話せない、自分の気持ちを上手に表現できない赤ちゃんと簡単な手話やジャスチャーを使ってコミュニケーションをとる育児法のことです。1990年代にアメリカで始まり、日本にも2000年以降に普及してきました。
ベビーサイン協会では、6カ月から1歳半をベビーサインを教え始める適齢時期としています。特別にサインを覚える時間を設けるのではなく、普段の生活でママやパパが語り掛けに手を添えるだけでOK。赤ちゃんがだんだんとベビーサインを理解することで、親子のコミュニケーションが密になります。