「北海道産ゆめちからを使っています」

【ハト屋パン店】 「1日に100個から200個コッペパンを焼いています」

先代のコッペパンを食べていたとはいえ、どんな食材を使っていたのかまったくわからない。

先代が残した納品書を調べたところ、輸入小麦粉でコッペパンを焼いていたことがわかった。

「先代のコッペパンを再現したい。でも、いい食材を使い、もっとおいしいパンを焼きたいと思いました」

いろいろな小麦を試したなかで、江別製粉の北海道産ゆめちからを使うことにした。

先代はバターを使っていたかどうかわからない。紙田さんはよつ葉乳業の発酵バターを選んだ。牛乳は関東産。ドライイーストで発酵させたパン生地を朝5時から焼いている。

【ハト屋パン店】 二度と見たくないと思っている人こそ平成バージョンのコッペパンをぜひ
【ハト屋パン店】 コッペパン

焼き立てのコッペパン(170円)を食べさせてもらった。昭和42年4月、葛飾区立小松川小学校の給食で初めて食べたコッペパンと同じように、パサパサでボソボソなのか。

紙田さんが焼くコッペパンは、むかしのものとは別物だった。やわらかくて、ふんわりしていて、おいしかった。昭和42年頃食べたコッペパンの面影は微塵もなかった。

ご主人の永(ひさし)さんは、私と同い年。都内の小学校の給食でコッペパンを食べた世代としては、むかしのコッペパンは見たくもないと言い切る。けれど、「妻のコッペパンはおいしい」とべた褒め。

ちなみに、紙田さんは大阪出身でご主人と同世代。紙田さんが通った大阪の小学校には給食がなかったそうだ。