殺人容疑者の“推し”と弁護士の恋『アイドルアイ』

大手法律事務所に勤めるメン・セナ(チェ・スヨン)は、確かな腕でトップの実績を誇るスター弁護士だ。しかし、周りに見せるクールな姿とは異なり、人気バンド「ゴールドボーイズ」のメインボーカル、ト・ライク(キム・ジェヨン)の熱烈なファンという素顔があった。

人気者のライクは、自宅にまで侵入するファンとは名ばかりのストーカーに悩まされながらも、ソロ歌手として初コンサートを開催する。しかし、彼のソロ活動が気に入らないゴールドボーイズのメンバーとの関係に亀裂が生じ、精神的に追い詰められていく。

ある日、ライクの自宅でメンバーが殺害され、ライクは容疑者として緊急逮捕されてしまう。刑事事件を専門にしているセナは、思いがけず、ライクの担当弁護士に抜擢され、彼の無実を証明するために真相を追うことになる。

“推し”が殺人事件の容疑者になり、彼を弁護することで距離が近づくミステリーロマンス『アイドルアイ』(2025年)。

“推し”への愛と疑念の間で揺れ動くセナと、芸能界に渦巻く嫉妬を背負い、本音を出せない苦しみを抱えるライクの絆がどのように紡がれていくのかが見どころのひとつ。『月水金火木土』や『悪魔なカノジョは裁判官』のキム・ジェヨンは、今年4月に日本で再びファンミーティングを開催し、日本での注目度がさらにアップしそう。

現実ではスターの少女時代のスヨンは、今回ステージで愛を与える側ではなく受け取る側として、アイドルオタクに扮する様子は興味深い。また、弁護士という職業柄、普段はキリリと勇敢な姿を見せるセナが、自宅ではアイドルグッズを片手に応援する姿もあり、そのギャップもかわいらしい。

芸能人との恋といえば、スヨンが女性記者役となって、今回の“推しファン”とは真逆のスターの強烈な“アンチファン”となって繰り広げる『だから俺はアンチと結婚した』(2021年)もオススメ。女優パク・シネと結婚したことでも注目されたチェ・テジュンや2PMのチャンソンも出演している。

最新作の『アイドルアイ』では、推しとファンの恋の行方と殺人事件の謎を解き明かしていくミステリー要素の二軸のストーリーに、見入ってしまうこと間違いなし。