熱狂的ファンと“推し”の恋『ソンジェ背負って走れ』

下半身付随で、病院のベッドで寝たきりのイム・ソル(キム・へユン)は、人生に嫌気がさしていた。しかし、偶然つながった電話越しのラジオ番組でバンド「ECLIPSE」のボーカル、リュ・ソンジェ(ビョン・ウソク)にかけられた言葉が胸を突き、号泣してしまう。

その日以来、ソルは彼の熱狂的なファンとなり、車椅子で生活しながらも部屋にあふれる推しグッズに語りかけ、前向きな生活を送るようになっていた。初めて行くECLIPSEのコンサートを楽しみにしていたが、不運が重なり会場に入れず、帰路の途中で、雪の降る漢江(ハンガン)の橋の上で電動車椅子の電池が切れてしまう。

そんなソルの前に現れ傘を差し出したのは、驚くことに“推し”のソンジェだった。束の間の夢のような時間を過ごしたソルは、その数時間後に、なんとソンジェの訃報を目にする。とてつもない悲しみに襲われたソルだったが、オークションで競り落としたソンジェの腕時計が突然動き出し、気づくと2008年にタイムスリップ。高校生の自分になっていた。

芸能人との恋といえば、推し活ブームも相まって、大ヒットしたタイムスリップファンタジー『ソンジェ背負って走れ』(2024年)を抜きには語れない。

生きる希望をくれた“推し”の命を救うため過去に遡り、高校生のソンジェと出会い、彼を助けようと奮闘するソルのけなげで一途な姿は多くの女性の共感を呼び、ソンジェ役のビョン・ウソクは大ブレイク。今春にはIUと共演するドラマ『21世紀の大君夫人』が控えており、ますます話題を集めそうです。

ソル役のキム・へユンは以前から演技力に定評があり、最新作『今日からニンゲンに転身しました』でも注目を集める一方、3月には日本でファンミーティングを開催予定。運命に翻弄されるソルとソンジェの恋模様から目が離せない。