◇写真集のみどころ
一徹さん:一番好きというか、馴染みがあるのが、だっちゅーのポーズ? で泣いてるシーンなのかなという感じです。何ていうんですかね? このポーズ?
寺井さん:あのポーズを表紙に持ってくるかは、出版社さんと最後まで悩みました。露出が高くて、『イケメソ』というか『エロメソ』になっちゃうんじゃないかと……。
渡部さん:女性からすると、男の涙ってそんなに共感できないのかなと思っていたんです。男は女性に比べて泣くことは少ないですが、その中で泣くということは、深みがある男らしい涙、メッセージ性のある涙になっていると思うので、そのあたりを見て欲しいです。
小田さん:涙ってなんで流すんだろうってすごく思いました。単純に女性が流すのも、男性が流すのも、心が優しくないと流れないんじゃないでしょうか。今は泣いている人を見ると、涙はすごい力があると考えるようになりました。
◇泣けるツボは?
小田さん:正直になることだと思いました! 隠さずに自分の気持ちにありのままになっていけばいいんですよね。涙は恥ずかしいことじゃないと考えると、正直で良いと思います。悲しいときは悲しい、嬉しいときは嬉しいって。
一徹さん:『トイ・ストーリー』という映画が大好きです。1~3まで出ていて、普通続編ものってつまらなくなったりすることもあるんですが、全部良いんです。特に3が良いですね。ラストシーンをぜひ見てください。
渡部さん:誰もが共感出来ることといえば、ペット含めて家族との絆ですよね。切っても切れないですし、家族は生まれて死ぬまで一緒ですから。実はお勧めしたい映画がありまして、山田孝之さん主演の『手紙』という作品です。兄弟愛や葛藤が描かれています。
寺井さん:玉山鉄二さんの“拝み泣き”のシーンが良いですよね。小田和正が流れるところがまた……。
小田さん:僕がおススメしたいのは『ニューシネマパラダイス』という映画です。3時間くらいあって長いので、最初はちょっと寝ちゃったんですけど(笑) シチリア島には映画しか娯楽しかなくて、その映画を純粋に楽しむ人たちの姿がたまらなくて……。(思い出して感動してしまったのか、声を詰まらせる小田さん) アルフレードと少年の家族ではないけれど、深い絆がある関係も素晴らしいです。そこを見てください。
最後に抽選会が行われ、3人の泣きツボとしておすすめされたDVD(サイン入り)など、豪華賞品がプレゼントされた。
会場にいたお客さん達にお話を聞いてみた。
Q.どうやってこのイベントを知りましたか?
A.一徹さんが写真集を出すと知って、そこからこのイベントを知りました。
Q.涙活イベントを体験してみてどうでしたか?
A.こんなに泣くとは思わなかったのですが、ちょっとスッキリしました。
Q.男の人が泣くことについてどう思いますか?
A.あんまりそういうシーンって見られないですよね。でも、いいと思います。
Q.写真集は買いましたか?
A.まだ買っていないのですが、中身は正直想像がつかないです(笑) でもリアルな涙だと聞いたので、より見てみたくなりました。
感動の涙もあり、楽しいトークもあり、イケメンもあり。しっかり癒された。最初は『イケメンの前で泣くのはちょっと……』という照れもあった。しかし、誰かと一緒に同じ映像や話を見聞きして、一緒に泣くというのはより深い時間の共有の仕方である。
写真集『イケメソ男子』は “イケメン”が、“ステキに”、“涙を流す”。ただ泣くのではなく、泣き姿に思わずキュン! としてしまうようなシーンが満載。 普段なかなか見られないイケメン達の姿にトキメキと癒しをもらえるはずだ。
<おまけ>
落し物として届けられていた手袋。持ち主を探していると、一徹さんがおもむろに匂いをかいだ!! 「キャー!!」という歓声が上がる中、「女性のものですね!」と判断した一徹さんでした。
2015.02.16 文・写真 篠崎夏美