あの「FUJIYAMA」の“いまさら初体験”レポート! 最高すぎるクオリティに感動しました!
絶叫マシンが数多く揃う遊園地「富士急ハイランド」に、新たな乗り物「テンテコマイ」がオープンしました。
“自分で操作できる”、さらに“意外と難易度が高い”という点も含め、絶叫マシンながらゲーム感覚でも楽しめる、新しいタイプのマシンとなっています。ヤバチケでは操作のコツを含む実車レポートを展開していますよ。
そんな「テンテコマイ」を取材し終え、ふと目線を上げると、自分の前にそびえ立つどでかいジェットコースター……そう、「FUJIYAMA」です。
「FUJIYAMA」といえば、おなじみ富士急ハイランドが誇る看板ジェットコースター。なんと今年で登場から20周年! これはめでたいということで、この夏には全面金箔張りの「鳳凰」が描かれたゴージャスな車体も登場しました。
しかし。恥ずかしながら自分はこの20年のなかで、まだ「FUJIYAMA」に一度も乗ったことがなかったのです。「テンテコマイ」の取材で訪れたとはいえ、これは願ってもないチャンス。
というわけで、20年愛され続けている「FUJIYAMA」に、はじめて乗ってみました。
結論:最高でした。その理由とは
結論から言います。「FUJIYAMA」、最っっっっっっっ高でした(20年遅れ)!!
“KING OF COASTERS”という異名のとおり、まさに王者の名にふさわしい、これぞ名機中の名機!というコースターでした。
ジェットコースターに何を求めるか――その価値観は人それぞれでしょう。自分が「FUJIYAMA」に感じたのは、<絶叫マシンとしての恐怖・スリル>と、<ジェットコースターとしての快感・爽快感>の、見事なまでのバランスのよさです。
最高到達地点79mまで上昇したのちのファーストドロップは、ひねりを加えるなどの策に溺れることなく、潔い直線落下。最大傾斜は65度です。
この高さと角度の絶妙なバランスが、落下までのジリジリ迫る恐怖感から一気にドロップしていく最高の瞬間を演出します。
なんというか、無駄に怖がらせすぎないところがすごいんですよね。ゴゴゴゴゴゴという轟音とともに落下していく、ジェットコースターの持つ根源的なカタルシスを、一発目の落下からビシビシと感じさせてくれるのです。
そんなファーストドロップを終え、セカンドドロップに向かうブレイク。ここもいきなり落下せずに、たっぷりと間を取るんですよね。この“間”もめちゃめちゃいい塩梅なんです。
ファーストドロップの余韻に浸りつつ、次の落下へと誘うこの小休止があることで、「FUJIYAMAはひとつひとつの落下やカーブを丁寧に届けるコースターなのですよ」という無言のメッセージが、車体の振動からビシビシ伝わってきます。
「焦りなさんな、先は長いぜ」という王者のささやきが聞こえてきそうです。