ガイコツが書店員として、お客様を相手に日々奮闘する……そんな設定を読んで、すでにこの作品を読みたくならないでしょうか?
10月にアニメ化された『ガイコツ書店員 本田さん』はまさに、そんなリアル書店員マンガなのです。
とある書店のコミック売り場で海外コミック・画集の棚を担当しつつ、お店に訪れる個性豊かなお客様(外国からのお客様含む)を相手に、時にはカタコト英語を駆使しながら接客を繰り広げ、在庫整理や棚整理と格闘する本田さん。
書店員のみなさんなら「あるある!!」と首ももげんばかりに頷き、お客様側のわたしたちもたくさんの「そうだったのか!!」を味わえる作品です。
筆者も多分に漏れず本屋さんが大好きなので、この作品を読んで「楽しそう! 書店で働きたい!!!!」と鼻息を荒くしているのですが……ただ「書店員あるある」だけではなく、独自の間をもたせたセリフまわしも、作品の魅力のひとつです。
そこで、この度は僭越ながら筆者がセレクトした本田さんの名セリフ・名シーンセレクションをお送りしようと思います。
思わず爆笑!「本田さんの名セリフ・名シーン」集
イッツスペシャルヤオイブック
娘さんから同人誌のおつかいを頼まれた外国人のイケオジ。カタコト英語で「当店では薄い本の取り扱いはございません」と伝えなければ……! 本田さんの苦肉の策で出てきた説明ワードが「イッツ スペシャル ヤオイブック」でした(笑)。
そして案の定、「ヤオイブックとは何か?」を突っ込まれ墓穴を掘ることに……。通称“薄い本”をおそらく微塵も知らないであろう外国人のイケオジに、それを説明するのはかなりの難関ですよね……! 日本語で普通の日本人に説明するのでさえも、かなりの労力を要するジャンルであるというのに……!!
本田さんの奮闘っぷりがよくわかる、印象深いシーンです。
おっと殺す気だったかー
またしても海外からのお客様(オタク)に大量の愛蔵版コミックス(ガン●ム、スラムダ●ク)を所望され、さらには「ゼンブホシイ!」と言い放たれた際の本田さんの一言。
筆者個人的には、何気なく書かれた“GOODBYE MY SHOULDER”がかなりツボです。本田さんの肩、無事でいて……!
愛蔵版は通常コミックスよりも大きな判型だったり、カバーが特殊紙だったりと、だいたい他のコミックスよりも重量級なのが特徴なのだとか。それを全部持って帰りたい外国人オタクのお客様の執念が、本田さんの肩を危急の事態に陥らせたと……。
まぁ、最終的にはこのお客様、自分で全てレジに持っていってくださったので、本田さんの肩は無事だったんですけどね!
肩や腰への甚大な被害が想定されホゲェーとなる事態、書店員には頻繁にあるんだろうなぁと想像してしまいます(笑)。笑い事ではないですね。