B:正直AliceNine好きになった当初は、申し訳無いけどAliceNineのファンだって言うのが恥ずかしかったもん。その頃の私は、いわゆるキラキラとは無縁そうな暴れ盤のライブ行ってたので…。
D:それはたしかに…(笑)。
B:いわゆる、「暴れ盤」が青春だったんです、黒くてこういう感じ!(拳突き上げながら) そういう畑で仲良くなった子達に「最近何聴いてるの?」って聞かれたらやっぱちょっと言い淀みますよ(笑)。
当時凄い仲の良い子、相方がいたんですけどその子はthe GazettEとかDIR EN GREYとか…、あと地下線系が好きで。暴れまくる系ですね。でも私の趣味が段々耽美でちょっとダウナーなバンドに寄って行ったんですよね。今ならこれ分かってもらえると思うんですけど、AliceNineってそっちに近い要素もありますよね。キラキラしてるんだけど、世界観というか、根底にあるものは近いものがあるなと思ったから好きになったんです。でも表面しか観ていない人には理解しがたいんじゃないかな。
A:そうなんですよね。確かに響く人にしか響かないニッチな魅力な部分はありましたとも!でも近年!本当に!良いんですよ!
――Aさんが力説されていますが、『VANDALIZE』や『GEMINI(11年)』辺りから、ファン以外の人からの評判も良くなってきたと印象があります。その辺りから本当の意味で実力が伴って来ている印象は受けます。
B:『GEMINI』の曲…、特に『GEMINI-I-the void』なんてニコニコ動画のメタル系作業用BGMとかに入っててちょっと感動しました(笑)。
A:だって『GEMINI』の印象が凄過ぎたのか、WikipediaのAliceNineの音楽性の表記んとこに「プログレッシブ・ロック」って書いてあるんですよ!(笑) AliceNineブログレっぽいのこれぐらいしかやってないのに(笑)!
でもAliceNineの凄いとこは、こういうプログレっぽいものからR&B風だったり、最近だとEDMを取り入れた「KID」みたいに色々やるけど、AliceNineのカラーがバシッと出るところですよね。ヴォーカルを凄く重視した曲を作るバンドなんで、将くんの声ありきでそういう風に聴こえてるところもあるんですけど。最近凄いなって思ったのが「SHADOWPLAY」です。やみくもにメタル要素を入れるんじゃ無くて、「AliceNineはメタルの要素をここまでドラマチックに美しく出来るよ!」って感じの曲だったからこれはすげーなと思いました。いろいろやりすぎて迷走してる曲もあるっちゃあるんですけどね(笑)。一歩一歩確実に曲の意義を見つけて進化してるように感じます。
C:AliceNineってとりあえず「AliceNineっぽい」っていうかちゃんとカラーのあるものを作ってくれますよね。確かに将くんの歌い方だったり歌詞だったりの力は凄く大きいんだけど。作曲者主に三人で、沙我さんと虎さんとヒロトさんが作ってるんですけど、誰が作ったやつ聴いてもちゃんとAliceNineだなと思います。
B:たしかに『SHADOWPLAY』とかメタルっぽさはあるんですけど、メロディアスで凄くAliceNineらしいなって思いますね。
A:あと曲の話で言うとUVERworldを手がけてる平出悟さんという方がプロデューサーに入った『Daybreak』や『SHINING』も、AliceNineらしさが凄く出て良いなと思います。
B:それは私も思う。
A:特に『Daybreak』はこのタイトルの“夜明け”って言葉や、歌詞、全部がまさにAliceNineだなと思いました。是非歌詞じっくり読んでみてください!私が思うAliceNineの全てがここに!って感じです(笑)。
C:それに綺麗にアートワーク合わせてくるしね。
A:そうそう!多幸感に溢れてて、綺麗でカッコよくて…、っていうステージを作るための曲とアートワークにこだわっているところが好きなんです。