既婚男性は鬼嫁エピソードで盛り上がる⁉
ちなみに、なかなか外で妻を褒めない一方で、妻のことを「怖い」と鬼嫁扱いする既婚男性は少なくありません。
理由は、男性は結婚してからは妻のことを自己開示のネタとして話をするからです。
人間同士が仲良く話すには、自分のことを話す”自己開示”が必要です。その自己開示のひとつが自分自身の弱い部分を話すこと。
例えば、いつもクールで近寄りがたい人が恥ずかしい失敗談をしたとします。そうすると、その人に親近感を感じますよね。この”恥ずかしい失敗談”が自己開示となり、周りの人との良好な関係ができあがるのです。
この自己開示。自分の話だけではなく、家族や親友など、自分と親しい人の話を悪意を持たずにすることでもなり得ます。
つまり、自分の妻をネタにすることも自己開示となり、結果、人との円滑なコミュニケーションにつながるのです。
奥さんの鬼嫁エピソードを独身の人が聞いていると、「結婚ってなんて大変なんだ……」と思ってしまいそうですが、そのことで結婚を恐れる必要はありません。
実際、既婚者の方にしっかりヒアリングをしてみると、「鬼嫁」は軽いネタの扱いになっているだけで、「ものすごく怖い」のではなく「ちょっと怖い」レベルであることがほとんどです。
むしろ「ちょっと怖い」ところを表現できるというのは、妻に対して信頼があるからこそできる態度といえなくもないのです。
ですので、鬼嫁について話をしている男性を見たら、「あ、私と仲良くしようと自己開示をしてくれているんだ」というスタンスで話を聞いてみると良いかもしれません。真剣に「鬼嫁にどう対応するか」までを一緒に悩む必要はなさそうです。
原作:織田隼人