子どもの言葉には不思議な力があります。まだつたない分、本質を突いてきて、驚かされたり。
夫婦ゲンカやママの怒った声など、子どもにとってみたら聞きたくないことを聞いてしまった時、子どもの発したひとことにハッとさせられることも多いのではないでしょうか。
親は思わず笑ってしまったり、反省させられたり。そんな子どものエピソードを集めてみました。
子どものユーモアで反省した夫婦
Hさんのケースです。ちょっとした誤解から、Hさんと夫のケンカがヒートアップ。同じ部屋にひとり息子のわたる君がいることに気づいてはいましたが、どちらもすぐにはトーンダウンできません。
「そんなこと、ききたくないっ!」
突然、それまで部屋のすみで遊んでいたわたる君が、両耳に両手をふたをするように当てて、幼稚園で習ってきた歌を大声で歌いだしたのです。
これにはHさんも夫も、驚いて笑ってしまい、ケンカは終わりになりました。笑いながらも反省したHさん夫婦は、これを期に、わたる君の前でのケンカはやめようと、自然となったそうです。
ママを諭してくれる年中さん
Mさんの家では、夫婦ゲンカよりも、M さんとMさんの小学校三年生の息子さんがよくケンカをするそう。活発な息子さんの言動につい口が出てしまうのだとか。上の子どもに、よりイライラしてしまうことは、ママにはよくあることですよね。
下の娘さんはまだ年中さんですが、そんなママとお兄ちゃんのケンカをよく見ています。 先日、ひとしきりMさんが息子さんに怒った後、娘さんにひとこと言われてしまったそうです。
「今のはママが謝った方がいいよ」
その言い方が妙に大人びていて、説得力があった、とMさんは言っていました。
子どもはちゃんとわかっている
親たちのケンカを、まだ小さいからわからないだろうというのは大間違いです。Uさんのところのうたちゃんは、まだ2歳ですが、あるとき、ニコニコしながら、
「ママ、パパのこと、きらい?」と聞いてきたそうです。
ちょうど前日、うたちゃんの前で夫婦ゲンカをしてしまったことを、Uさんの方はすっかり忘れていたのでした。これを泣きながら聞かれてもつらいですが、無邪気に聞かれるのも胸を突かれますね。
ケンカを見られてしまったあとは、ちゃんと仲直りしたよーと、子どもに伝えようと思ったUさんでした。