肝心の壁ドンでは、これでもか! と言うほどに“濃厚”なシチュエーションを演出するチョン・イルに、会場は嫉妬と歓喜の悲鳴に包まれた。ひとり目のファンには、「僕じゃダメ?」と迫りに迫りながら、「なんで僕じゃダメ?」と跪いて落胆。……と思ったら、おもむろに立ち上がり、壁ドンしながら、彼女の頬に片手を添えて悶絶させたチョン・イル。
続いて、「僕と付き合ってください。僕じゃダメ?」と肩を抱き込むと、あまりの出来事に膝の力が抜けてしまいズルズルとしゃがみこんでしまった女性。そんな放心状態の彼女をしっかり抱き込むように立たせると、「答えてくれるまで帰さない。僕のこと、愛してる? 愛してる」と彼女の頭を抱えて耳元でささやき、観客をもノックアウトした。
さらに、最後は、演技も要求した。スティングの『シェイプ・オブ・マイ・ハート』をBGMに、革ジャンに着替えて(!)登場したチョン・イルは、彼女に壁ドンしながら、「俺を好きになれ」とニヤリ。「君は僕のことを好きになる」と、呪文をかけるように言うチョン・イルに、「なんでそんなに自信満々なの?」という言葉(台詞)をいう彼女。
すると、「違う? 他の男を好きだなんて言うな……!」と言い放ち、彼女の腕をグッと引き寄せ、抱きしめたチョン・イル。女子の夢と妄想をすべて詰め込んだ、まるで少女漫画のひとコマを切り取ったようなシチュエーションの連続に、会場には興奮からくる“満腹感”と“疲労感”が漂っていた。
最後は、Mr.Childrenの『抱きしめたい』を歌唱。アンコールでは、一厘ずつのバラを客席に投げ込むプレゼントに加え、ELLEGARDEN(エルレガーデン)の『Marry Me』で、もうひと盛り上がりした。そして、「僕の好きな言葉に『一期一会』というのがあります。最初のファンミーティングのときに話しましたが、もう10年以上、長い時間、変わらずに応援してくださる皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです」と、過去を振り返りながら、ファンに改めて感謝。続けて、「皆さん、一生、僕と一緒に過ごしてくれますか? アイシテル」とファンに“プロポーズ”すると、投げキッスを残し、ステージを後にした。