ママになると、自分の話を聞いてもらうよりも、子どもや家族の話を聞く時間の方が格段に増えますよね。
今までだったら友達と話してすっきりしていたおしゃべりの時間も、子どもができると話題や時間が合わなかったりして、確保できないことも。それにストレスを感じるママも多いのではないでしょうか。
ママの話をオンラインで20分間、無料で聞いてくれる子育て支援プロジェクトがあります。その名も、【リスニングママ・プロジェクト】の【おはなしDAY】。
対象は、妊娠中のプレママから、子育て中のママ(小学生まで)で、話を聴いてくれるリスナーも現役ママであることが特徴です。
「聴く」ことの専門的なトレーニングを受けたリスナーは、途中で話を遮ったり、意見を差し挟むことはしません。
そんなリスナーに話を聴いてもらうことは、普段のおしゃべりとどう違うのか、20分でどんなことを受け取れるのか、リスニングママ・プロジェクトの代表の足立さとみさん、発案者で代表講師の高橋ライチさん、代表リスナーの弘中明子さんにお話を伺ってきました。
どんな人が対象?
――どんな人でもママであれば、話を聴いてもらえるのでしょうか。
高橋ライチ(高)「最初は小学生未満までと考えていたんですが、けっこう小学生のママ、特に1年生になりたてのお子さんをお持ちのママって意外と悩みも多くて。
じゃあ、4月だけは1年生のママもOKにしようか、という感じに広げていったら、実際に需要があったので、今は小学生のママまで利用できるようになっています」
――小学校に上がると、子どもだけでなくママもそれまでとは違った環境に戸惑いを覚えるといいますよね。
高「そうなんです。さらに、思春期の子どもを持つママも話を聞いてもらいたいかもしれないよね、という声も上がっていますが、今のところは妊婦さん、乳幼児から小学生までのママが対象です」
リスナーもママに限定している理由
――リスニングママ・プロジェクト(以下リスママ)の特徴として、リスナーも子育て中のママということが挙げられると思うのですが、なぜそうされているのですか?
高「リスナーは子どもが中学生以下のママに限定しています。
というのは、先輩ママといっても、あまりにも世代がかけ離れた、”孫もいます”みたいな方に話を聞いてもらうのと、ついこの間まで実際に子育てしていて同じような不自由を感じていたっていう方に話を聞いてもらうのとでは、違うと思うんですよね」
――たしかに!
高「世代の感覚とか、子育て環境とかがあまりに違うと、共感度が違ってきます。現代の子育ての状況をあまり説明せずにわかってもらえることが、共感度のレベルの点で重要だと考えています」
――話を聴いてもらう側と聴く側がお互いに共感できることを、大事にされているんですね。
高「そうですね。共感度と、もうひとつ私たちが大事にしているのは、対等さということです」
――対等であること。
高「あまり先輩すぎると、目上の人という感じがしてしまうと思うので。リスママは、同じ地平で話を聞くよ、というスタンスなんです」