クリスマスといえば、「いい子にしてたらサンタさんがプレゼントを靴下に入れに来てくれるよ」と教えるのが一般的ですよね。もちろん、家庭によって教える内容や方針はさまざま。

そんな中でも、クリスマスは他にも子どもに大切なことを教えられるチャンスでもあるんです。

そこで、クリスマスに子どもに教えられることを子育てシェアのサービスを提供するAsMama(アズママ)の子育てに詳しい井上まきさんに教えていただきました。

クリスマスに教えたい4つのこと

クリスマスには、サンタクロースの教えの他に、どんなことを教えられるでしょうか? 井上さんに、実体験も含めた4つのことを教えていただきました。

1.サンタさんはいつでもちゃんと見ていること

井上まきさん(以下、井上)「『いい子にしていればサンタさんがくるよ』と教えることは多いですね。そんなとき、こんなエピソードを加えてみてはいかがでしょうか。

プレゼントをもらえるくらい、普段からいい子にしているか、サンタさんは世界中の子どもたちの様子を空からいつも見守ってくれているということです。これは両親や人の目がなくてもお約束を守り、良い行いを自然とできるようになることにつながります。

私は、サンタさんに限らず、お友達に優しくするなどの良い行いをしている様子は、自分の知らないところでもママやパパはもちろん、お友達や周囲の方がちゃんと見ていることを教えています」

2.お約束を一つ守ればプレゼントという成果につながること

井上「我が家には今年5歳になる息子がいます。3歳のクリスマスから、サンタクロースの存在を意識し始めたように思いますが、単に『いい子にしていたらサンタさんがプレゼントを持ってくる』と話しても、どうしていれば『いい子』なのかがピンときていない様子でした。

そこでクリスマスの1か月くらい前、ツリーを飾るタイミングで、クリスマスまで続けられるような『お約束』を1つしています。

そのお約束を守れたからプレゼントがもらえた、という動機付けをすることで、お約束を守ったという達成感も加わり、喜びも大きいと感じています」

3.サンタさんというゲストを迎えるおもてなし

井上「寒い夜に遠くからプレゼントを持って来てくれるサンタさんをお迎えする準備として、お部屋のお片付け、主に自分のおもちゃ周りの整理をさせ、クリスマスツリーをきれいに飾ることを教えています。

『ちらかったお部屋ではサンタさん、がっかりしちゃうよね?』と話すと、積極的にお片付けをしてくれます。サンタクロースに限らず、お友達やゲストを迎えるときにはお部屋や家をキレイにして迎えることを楽しく学ぶ機会だと思っています」

4.クリスマスツリー装飾を毎年まかせる

井上「子どもが3歳のクリスマスを迎える年に、ツリーの装飾をすべて子どもにまかせてみよう!と思い、息子を『クリスマスツリー隊長』に任命しました。

その年からオーナメントも息子に選んでもらい、好きなように装飾してもらっていますが、まかされたことが嬉しいようで、責任感を強く持って飾ってくれます。

初めての年は、ただすべてのオーナメントをツリーに付けて終了だったと記憶していますが、去年は一人黙々と折り紙でオーナメントを作るようになり、今年はツリーを飾るための準備をすると言って、モミの木の絵や、全種類のオーナメントのイラストを描いて飾る順番を記した『説明書』を作成。

その順番通りに飾るよう息子に指示を受けながら一緒にツリーの飾り付けをしましたが、2年前から比べると装飾のバランスも良い仕上がりに!

子どもにとっても、『大事な任務をまかされた』という喜びからか、自ら色々な工夫をしてくれているように感じます」