ニコニコ動画の人気歌い手・ぽこたとキーボードのリノによるユニット「エガマイヤー」が、ついに再始動する。2008年の結成から精力的に活動を続けていたふたりだが、2011年頃を境に長らく活動休止状態に。ぽこたは「ROOT FIVE」の一員として全国を飛び回り、リノは他アーティストへの楽曲提供を行うなど、それぞれの活動で忙しい日々を過ごしていた。
そんなふたりが「エガマイヤー」として再始動を決めた理由は何だったのか。そして、新生エガマイヤーはファンに何を見せてくれるのか。ふたりに話を伺った。
ニコ生もない時代、ふたりの運命的な出会い
――ついにエガマイヤー再始動ですね! 2年半前に単発ライブはありましたが、活動が休止状態になってから約4年くらいでしょうか。新しいファンの中にはエガマイヤーを知らない方もいると思うので、まずは結成当時を振り返ってお話を聞かせてください。おふたりの出会いは?
ぽこた:2008年くらいだったかな。僕がニコ動に投稿していた「歌ってみた」動画を見て、リノがmixiで連絡してきたのが最初だったんですよ。
リノ:もともと私の友だちがGacktさんのファンで、「声が似ている人がいる!」って教えてくれたのが、ぽこたを知ったきっかけだったんです。その友だちとは一緒に音楽活動をしていたのですが、彼女がある事情で歌えなくなってしまって、新しく私の曲を歌ってくれる人を探すことにしたんです。それで、ぽこたの連絡先がmixiになっていたので、連絡してみました。
――ぽこたさんはリノさんのことは知っていた?
ぽこた:いや、彼女はまだニコ動にも曲を上げていなかったので、知らなかったですね。まだニコ生もないような時代で自分もぜんぜん露出していなかったし、ネットを介して誰かと会うのも初めてのことだったので、ちょっと怖い部分もあったんですけど、とにかく一回歌を聞かせてほしいって言われて。リノは行動力があったんですよ。
リノ:私は誰かと一緒に音楽をやりたかったんです。自分はフロントマンじゃないから、誰かがいないとダメだなと思っていて。家で曲を作ることしかやっていなかったので、それまでは漠然とゲーム音楽を作る人になりたいな、とか思っていました。
――お互いの第一印象はどうでした?
リノ:ものすごく面白い人でしたね。カラオケに行ったんですけど、お腹が痛くなるくらい笑わされて、この人だ!って思いました。
――リノさんが求めていたボーカルの条件にぴったりだった?
リノ:そうですね。歌がうまくて、カリスマ性があって、トークが面白くてルックスがいい人いないかなって。
ぽこた:そんな人いるか!(笑)
――(笑)。ぽこたさんがぴったりだった、と。
リノ:歌もすごかったし、面白くてずっと笑っていました。
ぽこた:でもカラオケで僕は一回も歌ってなくて、リノがずっと歌ってましたよ(笑)。
リノ:ちょっとテンションが上がってしまって(笑)。