NHK Eテレで放送中の、0~2歳児向け人気番組『いないいないばあっ!』(毎週月曜から金曜)。現在、番組をまわすおねえさん役には、オスカープロモーション所属の大角ゆきちゃんが出演しています。
可愛らしいえくぼのみならず、体全体を使って感情表現をするゆきちゃんに、子どものみならず大人も心が奪われているのではないでしょうか。私はメロメロです。
歴代この枠を担当するおねえさんは、子どものみならず大人たちにも人気が高いようで、先代のおねえさん「ゆうなちゃん」(杉山優奈)が卒業する時は、「やめないでー」の声と共に、「ゆうなロス」といった言葉も耳にしました。
また、『いないいないばあっ!』のおねえさんと肩を並べて人気なのが、『みいつけた!』のスイちゃん枠。こちらもこの春に2代目スイちゃん(野原璃乙)が卒業する際には、「スイロス」たる言葉も。
この両枠の担当の子役が変わると親たちが震える、という妙な現象がおこるのです。
「子役っぽくない」という魅力
なぜ、この枠の子どもたちはこれほどまでに大人に影響を与えるのでしょう。
そもそも番組自体が非常にクオリティが高く、何かあった際にこの両番組を流しておけば子どもたちがTVに集中してくれるという安心感があります。
それ以上に、この枠に採用される子役には、いい意味で「子役っぽくない」という共通点があるのではないでしょうか。少々の間違いや失敗が許される空気がこの両番組にはあるのです。むしろ、NG集など見てみたくなるほど。
「子役っぽくなくて、子どもらしい」のです。自由な子役の姿を見て、親たちは自分の子どもを見るように、ウットリするのはないのでしょうか。
そうやって子役のことを考えていると、ある一冊の子役に関する本に出会いました。
天才子役として人気を博し、現在はストレートな物言いがウケて、テレビに引っ張りだこの坂上忍さんの自著『力を引き出すヒント』です。
坂上さんは、2009年に子役育成のためのプロダクション「アヴァンセ」を設立。自身の経験に裏付けされた教育で、多くの子役を預かり、育て上げています。まさに子役教育のスペシャリスト。
そんな坂上さんが、同著の中で、「子どもらしさ」について語っています。というのも、どうやら劇団やタレント事務所に通う子どもたちが「子役っぽくあり、子どもらしくない」のです。