“食べ物”にまつわる新常識

猫の健康をキープする上でとても大切な食べ物。
これについても『猫医者に訊け!』は、新鮮な知識を教えてくれる。

その最たる例は「キャットフードの置きっぱなしはNG」という鈴木先生からの回答。
これには大きく2つの理由があるという。

ひとつは外気に触れさせておくことでフードが酸化してしまい、健康に悪影響を与えること。もうひとつは「猫にとって食事の回数は少ないほど老化を防げる」という理由だ。

本書によれば、1日に8時間くらい胃を空っぽにしてやらないと猫は健康を維持できないとのことで、そこから導き出される食事回数は1~2回。

いつ食べてもいいようにフードを置きっぱなしにする飼い主も少なくないだろうが、今後は改めたほうが良さそうだ。

また、目移りするような種類が売られている“おやつ”全般について、鈴木先生は「おやつは一切必要ない」と断言する。

猫は決まった時間に決まった食べ物を与えるだけで良く、それ以外は不要だという。

おやつを食べている姿を見て喜ぶのは飼い主の優越感を満たすだけであり、猫への愛情ではないという主張だ。

筆者もたまにご機嫌とりのため削り節(ペット用の減塩タイプ)を与えることがあるが、猫にとって本当に必要なのは何なのか、考え直してみたいと思う。

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パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。