裏メニューなため、詳しい材料やレシピは秘密だったが、特別に調理風景をみせていただいた。
鈴木さんとおそろいの白衣を着て厨房へ。
てきぱきと調理される鈴木さん。
スープにちゃちゃっと麺を入れ、具を盛り付けて完成。
中華街の誇る老舗料理店の裏メニュー「白担々麺」(1200円)。
白いスープに蒸し鶏とモヤシ、仕上げにパクチーを乗せた只者じゃない雰囲気を醸し出している一品。
まずはスープからいただく。
おおお!! ゴマや!! 最初に濃厚なゴマの香りが押し寄せてきて、そのあとにひりりとした辛さがくる。なるほど、白さの秘訣はゴマだったのですね。赤い担々麺を食べた時に感じた油っぽさが一切なく、しっかり辛い。
続いて麺も。
中細麺が濃厚なスープにしっかり絡んで美味。濃厚なのに、くどさを感じないのは、柔らかくあっさりとした鶏肉とパクチーの存在があるからだろうか。これは女性にはもちろん、脂っこくないけどがっつりしたラーメンを食べたい男性にもうれしいのでは。
「白担々麺」と一緒に出していただいた、青山椒を振りかけるとまたがらっと印象が変わる。香りがよく、きつさがない青山椒と、濃厚なゴマ、パクチーをいっぺんにいただいても、風味が喧嘩しないのが驚き。
中華街には個性的な担々麺がたくさんあると思いますが「白い担々麺」は重慶飯店だけにしかない。しかも!! なんと本館には昨年(2014<平成26>年)から「黒担々麺」というもうひとつの裏メニューもあり、白担々麺同様誰でもオーダーできるそう!! なぬー!! これは赤・白・黒、全ての担々麺を並べて悦に浸らなくては。よし、おばあちゃんと弟をつれてこよう。
鈴木さん松本さん、ありがとうございました。
取材を終えて
辛い=赤いというイメージで25年間やってきてしまった山崎。今回の取材は「見かけだけで物事を判断しなさんなよ」という、遠いお空の誰かさんからのアドバイスも含まれていたのだろうか。そんなことないか。明日からまたがんばろっと!!
中華街にはまだまだ知る人ぞ知る、幻の○○があると思うので、またぜひとも調査していきたいです。
―終わり―
<取材協力>
心龍
住所/横浜市中区山下町146
電話/045-681-5717
営業時間/11:00~15:00、17:00~23:00
定休日/無休
重慶飯店
住所/横浜市中区山下町164
電話/045-641-8288
営業時間/11:30~22:00
定休日/無休
ライター:山崎 島
※本記事は2015年5月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。