この日お話を伺うのは社長夫人の岩岡さん。どうぞよろしくお願いいたします。
まずはお店について伺った。
心龍がオープンしたのは今から12年前の2003(平成15)年。中国福建省ご出身のご主人とお店を始められた。「中国の味を日本の方にも伝えたいという想いと、いろいろなご縁があったので、中華街にお店を開きました」と岩岡さん。
社長であるご主人は、日本にいらっしゃる前はオーストラリアに数年住まわれていたんだそう。現地でたくさんの日本人とお知り合いになり、日本にご興味を持たれたのが、来日のきっかけ。
そんな若いお2人がいちから作り上げた心龍。同店では上海出身のコックさんが作る本格的な上海料理と、広東料理をメインにいただける。
魅力的なメニューてんこもりの心龍だが、看板メニューはやはり「白麻婆豆腐」。ここへ来る道々、いろいろ想像してきたのだけど、実際はいかがなものだろうか。
「白麻婆豆腐」はおよそ10年前に誕生した。「シンプルでヘルシーな麻婆豆腐を作れないだろうか」と、ご主人と岩岡さんが話し合いを重ね、たどり着いた一品なのだそう。
「普通の麻婆豆腐はラー油や豆板醤、豚ひき肉を使い、こってりとしているのですが“白麻婆豆腐”は塩分と油が少なめで、あっさりとしています」と岩岡さん。「白麻婆豆腐」は花椒油(ホアジャンユ)と鶏肉、そして青唐辛子を使用しているため、白く仕上がるのだとか。青唐辛子は季節によって、さまざまな産地のものを使っていて、岩岡さんのおすすめはハラペーニョ。「見た目からは想像できない、ピリッとした辛さがおすすめです」とのこと。
なるほど、青唐辛子・・・。食べなれている赤い麻婆豆腐とは材料が全然違うのだが、それって麻婆豆腐と言えるのでしょうか? 岩岡さんいわく「あくまでも普通の麻婆豆腐をベースに改良をしたので、全く別の食べ物なわけではないんです。大丈夫!!」とのこと。これは実際にいただくのが楽しみです。
ちなみに、白い服についても目立たないのか、と伺うと「うーん、白いけど、油も少し入ってるし・・・ラー油のようにはならないですが、少しシミはつくと思います」とおっしゃっていた。